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Box4 ブルークリスマス【センラ】 ページ6

今日はクリスマスイブ。

暗くなった街には色鮮やかな光が溢れ、この聖夜という日を祝福している。
恋人たちは肩を寄せ合い、愛を囁き合う。

そんな世の中の人々が賑わう幸せな時間に、俺はビジネスホテルで独り、部屋の明かりも付けずにベッドに腰を掛け、たくさんの光で彩られた街の景色を窓から眺めていた。

恋人にとって大切なイベントの一つであるクリスマス。


そんな日に仕事で出張なんて…ありえへんやろ…


1人の寂しさと仕事の疲れから、小さく溜め息をつきながらそのまま後ろ向きにベッドに倒れこむ。

静かな部屋に聞こえるのは、休まずに時を刻み続ける時計の音だけ。

今俺にとって最も気がかりなのは、家に一人置いてきたAのこと。
彼女は今、どんな気持ちでこの夜を過ごしているのだろう。


「A…」


そっと呟いた彼女の名前は、暗く冷たい部屋で虚しく響いた。

本当はこんな寂しいクリスマスになる予定ではなかった。
一緒に出掛けて美しく光り輝くイルミネーションを見たりケーキを食べたりと、2人寄り添って甘く幸せな時間を過ごすはずだった。

家を出るとき、


『私のことは心配いらないから。安心して仕事頑張ってきてね』


と、明るく送り出してくれたA。

何を考えても頭に思い浮かぶのはAのことばかり。


せめて声だけでも────


そう思ってスマホを手にするが、一度彼女の声を聞いてしまったら、更に会いたくなってしまいそうで少し躊躇したが、やっぱりこの寂しさに勝つことはできなかった。

暗い部屋の中でやけに明るく光る画面に、Aの連絡先が表示される。
その画面を静かに触った。


Trrrr………

1人きりの静かな部屋に、コール音が鳴り響く。

電子音は3コール目で途絶え、代わりに聞こえてきたのは、聞き慣れた愛しいAの声。


[もしもし…センラ…??]

彼女が自分の名前を呼んでくれただけで、こんなにも頬が緩んでしまう。

「うん。センラやで」

[どうしたの…??]

「えっと…Aの声が聞きとうなっただけ」

[そっか]

彼女の声が俺の冷えきっていた心を少しずつ温めていく。
そんな彼女の声だったが、心做しかいつもと違うように感じた。

「ねぇ…もしかしてA、泣いてた…??」

いつもより少しこもったような声に、もしかしてと思って聞いてみる。

[え、あ、いや、その…!!こ、これはテレビでちょっと感動ドラマ的なのを見てですね…それで、その…えっと…]



***
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あまと(プロフ) - スペードさん» 返信が大変遅くなりまして誠に申し訳ありません...!モノノケ庵はアニメは見ています。もしも何か設定などございましたら、お手数ですがお聞かせください。よろしくお願いいたします。 (2020年2月7日 17時) (レス) id: 47baa46596 (このIDを非表示/違反報告)
スペード(プロフ) - 不機嫌なモノノケ庵とかって知ってますか? (2019年11月30日 23時) (レス) id: 7a27dc1152 (このIDを非表示/違反報告)
あまと(プロフ) - マリコさん» 東京ミュウミュウに関しては作品を知らないため勉強してからの執筆となるため、さらに時間を有することとなりますが、気長にお待ちいただけると幸いです。できる限りご期待に添えるよう力を尽くしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 (2019年4月10日 13時) (レス) id: 47baa46596 (このIDを非表示/違反報告)
あまと(プロフ) - マリコさん» マリコ様、返信が遅くなり申し訳ありません。リクエストありがとうございます。セーラームーンは記憶が曖昧なところがあるため確認しながらの執筆となり、少々お時間をいただくことになりますがご了承ください。出来次第ご連絡いたします。 (2019年4月10日 12時) (レス) id: 47baa46596 (このIDを非表示/違反報告)
マリコ - セーラームーンアニメは天王はるかさんの弟設定とはるかさんに恋をしてそれから初等部2年生小柄男ヒロインをセーラー戦士に変身してそしてSS編とスターズ編にはるかさんとみちるさんとせつなさんとほたるちゃんと小柄男ヒロインも再び登場するお話を見せてください。 (2019年4月6日 2時) (レス) id: 3d065695fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あまと(亜麻都) | 作者ホームページ:http://twitter.com/amato10_01otama  
作成日時:2017年11月20日 16時

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