Short Sleeper (ページ30)

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続ページ30

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陽の光で起きた朝。

純喜は隣で気持ち良さそうに寝ている。

『…ときめきも何もなかったな』

純喜の隣に寝て、前髪を触る。ちょっと硬めだけど、サラサラな髪。

寝顔可愛いなあ、なんて思っているとグッと腕を引かれる。

『え…っ』

「んん…あったか……」

『ちょ、純喜！？』

気付けば純喜の腕の中にいた。何度名前を呼んだり軽く胸を叩いても反応がない。

えっ、寝てるの？嘘でしょ…

『もう…』

でもなんやかんや嬉しいな、って思ったり。

私もそのまま目を閉じた。

～河野純喜side～

昨日は緊張して、わざと寝たフリをしてしまった。

かっこ悪いな、俺。

こんなに近くて、二人きりで、いつ理性が崩壊するかわからん。

目を開けると、Aはもう寝てしまってた。

「ほんまに大事にしたいねん、」

恥ずかしいけど。

ほんまに大切やから、すぐ手出したりしたくないねん。

「おやすみ」

Aを起こさないように、そっと隣で眠りについた。

余裕なんて

ほんまにないねん、俺。

一緒におるだけでめっちゃ緊張してんねんで。

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