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「信用してるからじゃないの？樹だってそうだよ？俺の場合は誰かとご飯行くとかじゃないけど。俺が何しても興味なさそうってのはそうかな」
いつも、会いたいと言うのも俺からばかりで。
樹は俺が何しても受け入れて肯定してくれるけど、どこか受動的と言うか。
スキンシップとかそっち方面では能動的だけれども。
もっと精神的な面でも求めて欲しい、とは思っていた。
「ねえ、ちょっといたずらしちゃおっか」
ジェシーがにやにやと悪い顔してる。
「どんな？」
「�眞呂伴�を妬かせるの！」
「いやー……無理じゃない？あの二人そういう感情あんのかな？」
「ちょっと今日さ、いつもよりもっともっと俺と仲良くしてみない？どこまであいつらが妬かないのか怒らないのかって確かめるの」
「うーん、俺とジェシーに妬くかな？そりゃ、樹が妬いてるとこは是非見てみたいけど」
「Let’s give it a try!! あ、出てきたよ」
ジェシーに手を引かれ、お化け屋敷の出口まで駆け寄る。
「おかえり！どう？どう？怖かった？」
「うん、でも面白かったよ」
ジェシーと�眞呂�話してるけど、普段通り。
俺らが手をつないでるの視界に入ってたはずなのに、樹も顔色ひとつ変えていない。
もやっとした黒い気持ちが少々、心に広がる。
ちょっとくらい気にしてくれてもいいのに。
「次、行こっ」
つないだままの手を軽く引っ張り、とびきりの笑顔でジェシーに言う。
ちょっと小首を傾げてみたりなんかしちゃったりして。
ジェシーも俺の考えを汲み取ったのか、
「ははっ行こ行こー♡」
と、にこにこ。
先を歩いてキャッキャと盛り上がる俺らの数歩後を樹と�眞呂�ついてくる。
「ね、ね、どう？」
「全然なんとも。二人で楽しそうに話してるよ」
小声でジェシーと情報を共有。
俺らが後ろに意識を向けている事は決して察知されないように用心しながら。
だってちらちらとあいつらを気にしてるなんてバレたらくそダサいじゃん。
アトラクションに乗るときはジェシーと隣同士で乗り、移動するときもジェシーと歩いた。
「わあ、アイスあるよ」
「食べよ食べよー、どれがいい？」
「違う味買って半分こしよ」
樹と�眞呂修辰舛里韻覇鷽佑妊▲ぅ垢鮨�べる。
あーん、と食べさせ合いっこ。
俺らがこれでもかと言う程ベタベタしてるのに、樹と�眞呂魯▲ぅ垢鮨�べながら談笑してる。
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作者名：りんご | 作成日時：2022年2月21日 9時
