COLORS (ページ36)

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「大我が痩せててキツい顔してた時期ってさ、俺にピリピリ？トゲトゲ？してて怖かったじゃん？」
「まあ全く話さない時期だったね」
「で、顔が丸くなるのと比例して俺への当たりも強くなくなって、柔らかくなって……なんかリンクしちゃってんのよね」
「ははっ、やなリンクだな」
大我が優しく笑う。

「んじゃあ、そのリンク断ち切るか」
「え？」
「痩せた俺になって北斗にどろどろに甘くなろうか」
「無理しなくていい。もう今はどんな大我でも好きだもん」

大我が嬉しそうな顔をする。

「もっと太っても？角刈りになっても？」
「ふふっ、これ以上グループに角刈りキャラ要らない」
「ハゲて坊主になっても？」
「……坊主はリアルじゃない？役で、とか有り得るよ？」
「囚人とか軍人とか病人とか？北斗は今後あるかもね」
「役だったらするけどさ……」
「俺もどんな北斗でも好きだよ。坊主でもハゲたおじいちゃんになっても」

唐突な未来の話に、胸がきゅっとなった。
おじいちゃんになっても隣にいてくれる？
おじいちゃんの大我のそばに俺はいる？

大我がふっと笑って、ちゅっとキスした。

へへ、幸せだな。
ずっと、一緒にいられたらいいな。

「あっ、北斗時間やばくない？」
「はっそうだった！」
「もう服これでいいよ」

ベッドに並べてた候補のコーディネートを大我が持ち去ろうとする。

「あああ待って待って！まだ俺の分決めてない」
「ん？俺のはこれでいいでしょ？」
「リンクコーデしたいの！だからまだ大我の分も決定じゃないの」
「はいはい、こっちはリンクさせたいのね。じゃあ着替えたらすぐ出れるように準備してくるから、早くね？」

大我が俺の頭をぽんぽんっとして部屋を出る。
急がなきゃ。

頭をフル回転させ、なんとかコーディネートを完成させる。
ぱぱっと着替え、二人で鏡の前に並ぶ。
納得のいくリンクコーデが出来た。
大我に似合う組み合わせも出来たし、満足。

「さすがだね、北斗」
「んふふっ」

幸福感に満たされる。
今日も１日頑張ろう。

fin.