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過去のお話。 ページ10

携帯を見つめて10分。




りょうくんに話せたんだから
としみつくんにも話せるはず。


このままの勢いで
あたしはとしみつくんに電話した。









と「…はい、」


「あ、あの…」


と「…はい」


「Aです、宮崎A…」


と「は!?」


「えっとごめんなさい!りょうくんが教えてくれて…それで…」


と「バカかお前(笑)まず名乗れよ!誰が分からんかったげ」


「ごめん、確かにそうだね」


と「で、なに?」


「いや、えっとー…」


と「はよ言え(笑)」


「は、話したいことがあって…りょうくんには今さっき話したんだけど、りょうくんがとしみつくんにも話してって言ってたから…」


と「今からAんち行くわ」


「え!?」


と「用事済んだし。ダメ?」


「いや、ダメじゃないけど…」


と「じゃ、あとで」






そのまま電話は切れた。





そして20分しないうちに
としみつくんは到着した。





と「ここで喋っとった?」


「う、うん」


と「へえ、で?話ってなに?」


「えーっと、…」





あたしは話した。
りょうくんに話したように。
今度は泣かずに話せた。






としみつくんは、話してる最中
ただ、真顔だった。









と「バカだな、」


「ば、バカ!?」


と「お前我慢しすぎ。なんでもかんでも」


「…だって、」









その時、頭の上に
さっきと同じ感覚が。









と「だってじゃねーし。いいんだわ、俺らおるで。助けてほしい時は助けてって言えよ」


「っ、」


と「助けてやるし、守ってやるわ」


「〜…」


と「よー頑張ったやん。ここまで」


「泣かないって決めてたのにー…」


と「りょうは知らんけどさ、俺の前では無理せんで。出来ることはしてやるでさ」


「なんでかな…」


と「なにが?」


「りょうくんもとしみつくんも…なんでこんな優しくしてくれるのかなって、」


と「お前はさ、…Aは、頑張りすぎだもんで。俺もりょうもそんなん知ったら放っとけんし」


「優しいね、2人とも」


と「俺は家近いし、寂しかったら言ってこりゃいいやん。すぐ来るし。俺でよければ」


「ありがとう、本当に」


と「あとさ、としみつでいいよ」


「え?」


と「なんかとしみつくんてやだ」


「わ、わかった…」









と「祭りは、どーすんの?」


「うーん…」







祭り、行きたいですあたし。








そう答えると、
としみつは初めて満面の笑みを見せた。

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作品ジャンル:ラブコメ
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ピンクのとり(プロフ) - 応援してます!更新頑張って下さい! (2020年3月27日 13時) (レス) id: f66f4367d9 (このIDを非表示/違反報告)
ふくちょー。(プロフ) - Knymal01さん» ありがとうございますー。緑落ち、、を狙ってます実は! (2019年8月4日 2時) (レス) id: 9ee0be3c4f (このIDを非表示/違反報告)
Knymal01(プロフ) - 応援してますー、是非落ちは緑希望です...! (2019年8月2日 23時) (レス) id: 437d9bd777 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユーカリ | 作成日時:2019年7月27日 2時

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