プロポーズ選手権�ぁ攸完�シリーズ】 ページ25
朝起きたらこれか。←
なんて思いながらAに電話。
「おはよー」
し「おはよ。LINE見たよ」
「うんうん」
し「今から会える？」
「いいよ。どこにする？」
し「Aんち行く」
「はーい」
ーA宅。
今俺の隣にはAが座っている。
ロマンチックなプロポーズとか
そんなの考えてもない俺は、
もうすでに仕掛け始める。
し「A〜」
「なにー？」
し「プロポーズってさ、こんなふざけてやるもんじゃないよね」
「まぁね(笑)」
し「でも」
し「俺は相手がAだもんで、これは頑張りたいって思っとるわけよ」
「も、もう始まってる？」←
し「6人もおればAも気持ち揺らいだりするやん？分かるんだわ俺にもそれは」
「うん、まぁ…」
し「特に俺がライバル視してんのはてつやととしみつとりょうね」
「うん」
し「俺はさ、りょうみたいにハイスペックじゃないし、てつやみたいにリーダー性もなきゃ才能もない。としみつみたいに才能もないわけ。つまり自信なんてないわけ」
「そんなことないけど…」
し「でもさ、Aがそばにいると違うんじゃんね」
「うん…」
し「俺がバカなことやったらAは絶対笑ってくれるやん？」
「うん、」
し「どんな小さいボケも見逃さんし」
し「すげー感謝しとる」
「うん、」
し「一回しか言わんよ？」
俺はAの手を握って一呼吸。
し「ハイスペックじゃないし、リーダー性もないし、才能もないし、頭も良くないし、癒し効果もない。でも、一個だけ。誰にも負けんことある」
「…、」
し「Aが辛い時とか悲しい時に、絶対Aを笑顔にしてあげられる。じーちゃんとばーちゃんになっても、最期の時も、絶対笑顔でいさせてあげれる。自信ある。だから、」
下を向いてるAの両頬を手でつつみ、
俺の方を向かせる。
Aの目は、潤んでいた。
し「結婚、しませんか」
そう言うと同時に
Aの目から綺麗な涙が一筋流れた。
「…だめ。あたしこれ向いてない」
し「ちょ、泣かんでよぉ〜」
頭を撫でると微笑むA。
「まだあと4人も残ってるのに」←
し「緊張するわコレ」
「次は？」
し「言い出しっぺの虫さんいこう！」
「虫さんのプロポーズ、か(笑)」
【次回、虫眼鏡編！】
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作者名：ふくちょー。 | 作成日時：2019年6月18日 1時
