甘えんぼはお嫌いですか？【黄】 ページ2
ううううう。
頭痛い喉痛い鼻水すごい。
もうマジで。だりい。
デートするって約束してたのに。
2人で会えるはずだったのに。
いつもはメンバーに邪魔されるけど
今日はやっと！2人きり！
って楽しみにしてたのに。
なんで風邪なんてひくかね俺は。
Aの声が異常に愛しくなって
俺は携帯を手に取って、
愛しいその子に電話をかけた。
「もしもし？しばゆー？大丈夫？」
し「無理。会いたい」
「熱は？」
し「無い。会いたい」
「だるさは？」
し「無い。会いたい」
「何言ってんの。しばゆー今風邪ひいてんだよ？無理しないで、ほんと」
し「やだ。会いたい」
「さっきから会いたいしか言ってないけど(笑)もう少し元気になったらね？」
し「信じられんマジで。なんでこんな時に風邪？俺なんでこんな神様に嫌われとる？」
「嫌われてはないでしょ？(笑)タイミングが悪かっただけだよ。ね？また2人で遊びに行こ？」
し「正直に言う。寂しいから俺。ほんとに」
「しばゆー、、でもさ」
ーぶち。
え、？電話切れたけど。なに？
ーガチャ。
し「？」
「あたしもうここにいるんだよね(笑)」
し「っ、、！」
ドアが開いたから振り返ったら
そこに俺の会いたい人がいたんだ。
抱きつくじゃん普通に。
「ちょっとー！苦しい！」
し「いつからおったの！？」
「はぁ！？もう2時間くらい前からいましたけど！？うーってずっと唸ってたからそっとしといただけ！こんなに飛び上がるほど元気ならあたし帰るよー…」
し「だめ！帰らんで！」
「えー…」
し「俺んとこ居なくてもいいから！俺の家におってくれればいいから！お願いA〜！！」
「もぉ〜…てつやの言う通りだなしばゆーは(笑)絶対駄々こねるぞって言われて最初行くなって止められてたんだよ？でも心配だし来ちゃったけどさ。こうも予想通りだとこれまた関心(笑)」
し「甘えんぼとか寂しがりやとか好きなこと言ってくれていいから！ここにおってお願い！！！」
なんで俺はこんなに必死なんだ。
そんなもん決まってんだろ。
「あたしじゃなくてもいいのに(笑)」
ばかもの。
し「Aじゃなきゃ意味ないんだわ」
この鈍感娘が。←
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作者名：ふくちょー。 | 作成日時：2019年6月18日 1時
