イロイロ短編集♪7（リク消化最優先！）

僕のヒーローアカデミア２ ページ7

放課後、反省会に誘われたが断って教室から飛び出した

予定よりも数十分遅れているため、走らなければ間に合わない

一応「遅れるかもしれない」と連絡を入れておいた

意外と拗ねやすい子だから、もしかしたら待ち合わせ場所についた瞬間にナイフがとんでくるかもしれない

そこも可愛いところなので、今のところ全部許しているが


恋人との待ち合わせ場所に着いて、腕時計を確認すれば予定の６分遅れ

暗い路地裏を見渡して、恋人を探していると


「遅いですぅ」


ドン、と後ろから抱き着かれた


「ごめんね、授業の後片付けが…」

「ふぅん、そうですかぁ…」


俯いたまま顔を上げてくれないので、やはり拗ねていると確信した


「本当にごめんね。その代わり、今日は夜遅くまで一緒に遊ぼう?」


嬉しいことに、明日は祝日だ

子供はよく遊びよく学べ、をそのまま実行している両親にも許可はもらっている

今日はとことん彼女に付き合える、というわけだ


「…日付が変わっても?」

「うん」

「ずーっと一緒に遊んでくれます?」

「うん」

「手は繋いでくれます? ぎゅーってしてくれます?」

「うん」


そこでやっと恋人は顔を上げた

にんまりと笑っているので、どうやら機嫌は直ったようだ


「それじゃあ、許してあげますっ」


パンッと両手を鳴らしてから、手を繋ぐ


「待ちきれなくてちょっと八つ当たりしちゃいました」

「じゃあ、早く移動しようか。良い場所見つけたんだ」

「わぁ、楽しみです!!」


ニコニコと笑顔を向けてくれる恋人を見て、幸せだと思う

手を繋いだまま、俺たちは路地裏を後にした


今日はどうしようか

ちぅちぅしたいです

うーん、俺が絞ってからね

嫉妬してます?

そりゃあね

ふふ、Aくんカァイイ

ヒミコちゃんの方が可愛いよ

えへへっ



恋人と遊んだ後、めでたく朝帰りをして「恋人の紹介は何時かしら」と言ってきた両親を躱してテレビの電源をつける

ニュースキャスターが、敵退治をしたヒーローや災害救助に駆け付けたヒーローの華々しい話を告げていた


「そういえば、さっきニュースでもやってたんだけどね」


母が洗い物をしながら話しかけてきた


「路地裏で、ナイフで切り刻まれた死体が出たって。怖いわねえ」

「そうだね」


あと、ほら。

最近よく聞くじゃない、えっと、身体が雑巾みたいに絞られてて失血死してるやつ。

あれも怖いわねぇ。


「うん、そうだね」


絞A

個性

触れたもの全てを「絞る」個性

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