イロイロ短編集♪6（リク消化最優先！）

突発小説 ページ8

すりー、つー、わん、で始まるよ


３つ数えてさぁさぁみなさんご一緒に


すりー


つー


わん


ほらほら始まる、私だけの物語


ちょっと頑張ってみたので、終わった後は褒めてね


褒められて伸びるタイプだからさ



「あの、あの、私、バレー部に入りたいんですけれど」


目配せ、準備、秒読みスタート


「わあ、歓迎するよ。ようこそ、バレー部へ」


自分磨き必死

人は見た目じゃないんだよ

長年一緒にやっていたらさ、重視するのは中身だよ


美人に生まれたから


可愛く笑えるから


ばかばかしいね


努力するべきところはそこじゃないって


「先輩、うざいんですけど」


私のシナリオ通りにセリフを紡ぐ主役

でもこのシナリオ、実はバッドエンドなのです


「私の方が可愛いのに、美人なのに、なんであんたみたいな平凡な女が――――!!」


主役は可愛い


けどけどけどね


付き合いが長いのは私の方


私の勝ちだよヒロインさん


外見だけの女なんて、すぐに飽きられる


料理もだめ、洗濯もだめ、掃除もだめ

思いやりもない、気がきかない


そんな女に、私が負けるとでも?



はいはいみなさん、それではもう一度


すりー


つー


わん


で



私の舞台の幕開けだ


さぁさぁ


すりー・つー・わん で アソビマショ

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