イロイロ短編集♪４（リク消化最優先！）

バレンタインオリジナル　斜め後ろの君が好き ページ35

斜め後ろの席に座る、私の好きな人

このクラスでは最後の席替えだったから、本当は隣とか前後が良かったんだけど、仲の良い後ろの席の子と話すために振り向けば、いつも君が目に入る

授業中、君は私のことを視界に入れてくれているのかな

私のこと、見てくれてるのかな

なんて考えてみては、妙に恥ずかしくなって授業に集中する

ねぇ、気付いてるかな

君と話すとき、私は君の目を見ているのを

話しかけるとき、とても緊張して、声がかすれているのを

バレンタインの魔法は、私にはまだまだ未熟でかけられないから、来年まで待とうと思う

でもやっぱり好きで、いても立ってもいられないから

大好きな絵に、君への想いを描くの

私に似た女の子と、君に似た男の子

そしてその周りの席の子たち

絵の中の私は、君を見ようと少し斜めに視線を流しているけど、君は気付かずにノートを見ている

題名は、「斜め後ろの君が好き」

絵に描いたらこの思い、少しは収まるかな



・



君は俺の事をどう想っているんだろうか

文化祭のときに、クラスのイメージポスターを描く係りで一緒になった

一緒に色を塗って、切って、貼って

あまり喋ったことなかったけど、いざ喋ってみると意外と面白くて、放課後がいつも楽しみだった

文化祭が終わったらあまり関わりがなくなったけど、メアドを聞いていたからたまにメールのやり取りをした

「暇？」ってきたから、「うん、めっちゃ暇！」って返して、面白くもない本当に他愛もない話をダラダラとした

だけど、君は知らないだろう

俺がメールの返信を打つときに、何回も誤字や脱字がないかチェックしているのを

この言葉で大丈夫かな、とか迷いながら送っていることを

顔文字はキャラじゃないかな、とか記号とかはどんなのを使ったら引かれないかな、とか悶々と考えて、結局は「！」しか使わない

君は気を遣っているのか、俺と同じように「！」しか使わない

だから、君がいつもどんな風にメールをするのか知らない

君は、知っているのかな

君と話すとき、嬉しくて、照れくさくて、君の顔を真っ直ぐ見れないことを

バレンタインは、決して期待していたわけじゃないけど、少し残念

展覧会に参加するって、他の女子が言っていた

同じ部活の子だから、きっと君も出すんだろう

君の絵を見たら、少しは君のこと分かるかな

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