イロイロ短編集♪４（リク消化最優先！）

NARUTO　我愛羅２ ページ3

「力の暴走・・か」


目を伏せた

数年前、Aは皆から恐れられていた我愛羅と一緒に遊んでくれた唯一人の子供だった

母と父は我愛羅の身に宿っていることも、風影の思いも知っていた

だから優しく接してくれた

たまに砂のせいで傷がついても、『子供の頃は傷だらけになるものよ』と言って笑ってくれた

だが、ある日力が暴走してしまい、傍にいたAが死んだ

それを知った両親は、我愛羅を責めなかった

『あの子に楽しい思い出をありがとう』

そういって笑った

だからこそ、幼いながらに苦しかった

誰も責めない、誰も怒らない

一人で部屋に閉じこもっていた時に、声がした

己の力の暴走のせいで死んだというのに、Aは変わらずに遊ぼうといってきた

幽霊となってまで、ここにきた

怒らないのか、と尋ねると、仕方がないことだから、泣かないで。と優しく笑った

救われた気がした

けれど、同時に負い目を感じた

だから我愛羅は彼女を拒まない

自分のせいで死んだ彼女が望むのなら、全て与えよう

そう心に誓って


「いっそ、俺も死んでしまおうか」


フッと冗談交じりにつぶやいてみた

それはきっと、好きだった人へのせめてもの償い

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