イロイロ短編集♪４（リク消化最優先！）

黒執事　ジョーカー（＋雪比奈＋さんリク）　 ページ15

『いい子にして待ってるんだよ、A』


そう言って私の頭を撫でていったのは、何ヶ月前のことだろう


私は目が見えない

だから実の母にも父にも煙たがられて捨てられた

何も分からないから、あぁ、私はここで終わるんだ、って思っていた

でも、ある人が助けてくれた

私はドブネズミのようなのに、そんなドブネズミを拾った物好き

孤児院へと連れてこられて、彼らとであった

みんなみんな私と同じ


『お前、目が見えないの？』


尋ねてきてのは彼だった

うなづけば、彼は頭を撫でてくれた


『俺も右腕が無いんだ』


私は彼の姿を見ることは出来なかったけれど、彼がとても優しいことは分かった

いつも私を気にかけてくれて、嬉しくて嬉しくて

そんな日が続いて、彼はサーカスを始めた

目が見えない私にはどうしようもないし、足手まといになるから残ることにした

彼らが発つとき、彼は私の頭を撫でてくれた


『いい子にして待ってるんだよ、A』



待っていれば、帰って来ると信じていた

私たちのために、彼らが何かをしているのだと気付いていた

でも内容は分からなくて、彼らも隠していて





気付けば私は台の上にいた

あぁ、この人は

聞いたことのある声

これから私が何をされてどうなるのか

すぐに分かった

別に生きていたなんて思わない

別にこの世に未練があるわけじゃない


ナイフが振り下ろされる音がする


あぁ、でも

ふと頭をよぎったのは彼の声


彼の名前、私、知らないじゃないか


できれば私の骨

あなたに使ってもらいたいなぁ

BLEACH　日番谷冬獅郎（アンリク）→←戦国ＢＡＳＡＲＡ　（注・独断思考＋相手は誰？）

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