お砂糖センパイッ ___Shori.S (ページ6)

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岩橋side

お昼放課に
勝利が見当たらなくて

あ、そういやAちゃん

勝利に名前おしえといてっていってたな…

なんて思ってたらもう勝利は教室にいて

岩橋「勝利っ」

佐藤「あぁ、玄樹か…」

なんか少しおつかれぎみの勝利

岩橋「また告白ですか？」

佐藤「…うん

不思議な子だったよ。とてつもなく」

普段なら振った子のことなんて話さないのに
自分から話し出して

廊下をあるいてて

『お砂糖センパーーーーーーーイ』

って聞こえて

佐藤「あ…Aさん」

なんてAちゃんの名前知ってるからビックリしちゃった

皆と別れた後

なんか険しい顔してて

〔あのっ佐藤センパイっ！私…しずくっていいます！よかったら付き合ってください！〕

俺がいるのに御構い無しの後輩ちゃん。

ネクタイの色からして1年だろう

佐藤「ごめん付き合えない」

〔そう…ですか…〕

なんて言って去ってく女の子

岩橋「相変わらず冷たいね～」

佐藤「そんなことない」

岩橋「今の子の名前おぼえてる？」

佐藤「覚えてるわけない」

だよね～

なんて一人で納得してた

岩橋「そういや、昼間の告白は誰からなの？」

どうせこれも覚えてないってかえってくるだろうと思った

佐藤「…A…ちゃん」

岩橋「えっ！？？」

佐藤「っるさい」

いやいや…

とりあえず名前を覚えてたのにも驚くし、

しかもなに、Aちゃんに告られてたの？

それで

岩橋「振ったの？」

佐藤「…？当たり前じゃん」

いままで勝利が振った女の子の名前を覚えてたことがあるだろうか…w

それどころか
付き合った人すらいたのかなww

まぁ…一つわかることは

勝利にとって

Aちゃんは

《とくべつ》

なのかもしれないということ