お砂糖センパイッ ___Shori.S

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貴方side






奥の部屋に行き扉の前で立ちすくむ






この先はお砂糖センパイの部屋。



本来は嬉しいはずの場所が今は重い気持ちでいっぱい…





佐藤「なにしてるの？


はいりなよ」



『は、はい…』



少しお砂糖センパイに恐怖を感じた




これからなにいわれるんだろうとか
そんなことばかり頭の中でぐるぐるとまわってて



佐藤「…神崎」



『えっ…？』



佐藤「…なにかいわれたんじゃない？」




たしかに図星だ




でもここでそうだよって認められたくなくて




『いえ…なにも言われてませんよ』



なんて嘘をつく





佐藤「……嘘」


『…っ…嘘じゃないです』


佐藤「……嘘だよ」


『…嘘じゃ…ないですよ…』


佐藤「…彼女…とでも言われた？」



なんでわかるか不思議だった


でも自分を分かってもらってる気がして嬉しかった




『…はい』



佐藤「…そっか」




それっきり話さないお砂糖センパイ





やっぱり彼女なんだ



バレたから話せないんだ…




そう思うとこみあげてきて







『…すいませんっ



失礼しますっっ…』




グイッ



佐藤「行かないで」




泣きそうになって帰ろうとすると抱きしめられる






一気に高まる胸の音と体温




それとともに溢れる沢山の雫






佐藤「誤解だから…神崎さんは彼女じゃないから…









だから…まだ好きでいてよ」

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