もう一度、君と。３【shori.s】

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〜 So story 〜

中学三年生のときだった

「しょーり！

俺たちまた同じクラスだって！」

春が来てまた一つ学年が上がった

嬉しいことに勝利とは2年間同じクラス

隣で眠そうな勝利にそういうと

「何組？」

と聞いた

「1組！」

眠そうな目をこすって1組のクラス名簿をみている

「あ、マリウスも一緒だ」

勝利がボソッと呟いた

マリウスと言えば

勝利と仲のいい友達

最初の頃はそれが羨ましかったっけ？

なんて思い出していたら

「なにボケーとしてんの？」

と勝利にスクバで背中を叩かれた

「いや！俺もマリウスと仲良くなれるかな？」

「なれるよ」

新しいクラスに期待が高まった

「おはよう勝利くん！」

勝利が教室に入るとほぼ同時に

声をかけてきたのはマリウス

「おーおはよう」

勝利が挨拶を交わす

勝利の背後に立っている俺に気づいて

マリウスがひょいっと俺の目の前に来た

「僕、マリウス！よろしくね！」

そう言ってハグをしてきたマリウス

突然の行動にびっくりする

「マリウスびっくりしてるからやめてあげて」

「えーだってはじめましての挨拶だよ？」

「握手でいいじゃん」

「勝利くんはわかってないなぁ〜」

と仲よさそうに話す二人

「松島、聡です！よろしく！」

そうマリウスに言うとぱあっと笑顔になって

「よろしくね！聡ちゃん！！」

なんてちゃん付けされて呼ばれた

それからすぐに仲良くなって

よく三人で話すようになった

「ごめん、今日お昼ご飯たべれない」

「なーにまた呼び出し？」

なんて少し嫌味っぽく言うと

勝利はちがうからと言ってため息をつく

当たり前だけど

かっこいい勝利はモテモテで

ただ誰に告白されても付き合わない勝利

「まだ幼なじみが好きなの？」

「うん」

そんな問いかけも即答で頷くくらいだった

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