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文化祭2日目が始まって

またバタバタと忙しい時間になった

ならべく勝利くんとは会わないように

自分の仕事を淡々と進めていった

勝利くんに会ってしまったら

きっと自己嫌悪で泣いてしまう

そう思った

時間はあっという間に過ぎ

気がつけば11時を回っていて

仕事を早めに終えた私は教室に向かった

控え室の方に行くと琴音がいて

誘導されそのまま椅子に座らせられた

「琴音?」

「中島先輩と回るんでしょ!」

そう言って私の顔にファンデーションを塗っていく

されるがまま10分ほどが経った

「できた!」

そう言って琴音は私に鏡を渡してきた

「すごい...」

鏡をみると別人みたいになっている自分

なんだか少し恥ずかしくなる

「ほら、次は髪!」

「え?でもさっき...」

「や!り!な!お!す!の!」

「はいっ」

琴音に押され髪の毛を直してもらった

「よし、楽しんできなよ?」

そう言って琴音は私の背中をポンっと押した

「うん..、ありがとう琴音!」

時間までソワソワ椅子に座って待っていると

「A、健人くんが呼んでるよ〜!」

と聡が声をかけてきた

「わかった!」

ふぅと一呼吸おいて立ち上がる

変じゃないかな...?

いやいやそもそも中島先輩とだもん!

こんなことしなくても...

なんて1人で考えながら教室を出た

「お待たせしました..」

中島先輩は私をみるなり顔を手で覆った

「へ、変でしたよね...?」

なんだか急に恥ずかしくなって下を向いた

なにも言わない中島先輩にさらに不安が募る

「私っ、いつものに戻してきます..!!」

後ろを向くと中島先輩に腕を掴まれた

「いや..」

「え?」

「いや、そのままでいいよ...」

「でも」

「すっごくかわいい」

肩を掴まれくるりとふりかえる

目が合って強い瞳に引き込まれそうで

思わず目をそらした

「俺のため...?」

「え??」

意味がわからなくてもう一度聞き返す

「....俺のためにしてくれたの?それ」

「中島先輩と回るって言ったら友達が」

「なにそれ、すっごい嬉しい。」

そう言って手で顔を隠す

いつもと違う様子なものだから

しゃがみ込んで下から中島先輩の顔を覗き込む

「ちょっ、それ!反則!!」

中島先輩の顔がぱあっと赤くなるのがわかった

なんだか面白くなって笑ってしまった

「も〜!ほら!早く行きましょ!」

私は手を引いて歩き出した

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作品ジャンル:恋愛
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しお(プロフ) - なつきさん» ありがとうございます!がんばります! (2018年10月23日 16時) (レス) id: c9b991f0d1 (このIDを非表示/違反報告)
SZ LOVE - 更新頑張ってください! (2018年10月20日 16時) (レス) id: 0cb6e92bbe (このIDを非表示/違反報告)
なつき - きゅんきゅんします!!更新楽しみにしてます!!頑張ってください (2018年10月19日 21時) (レス) id: 0cb6e92bbe (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - Yellowさん» ほんとですか〜( ; ; )嬉しいですありがとうございます!!! (2018年9月26日 7時) (レス) id: 3e32893750 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow(プロフ) - 中島先輩の反応がすごいきゅんきゅんしました!続き楽しみにしてます! (2018年9月25日 22時) (レス) id: a576f5d1ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しお | 作成日時:2018年5月5日 23時

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