幼馴染の親友≠恋人 2 【Shori.S】

≠恋人 ページ33

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勝利「じゃあグランド３周！」








陸上部の練習が始まった


いつもとは違う佐藤先輩の表情に
つい、見惚れそうになってしまう



でもフルフルと頭を振って切り替える


“私はマネージャー、サポートする立場”





わかってるけど、やっぱり…







『かっこいい…』






真剣だけど、どこか楽しそうに走る先輩に
どうしても目がいってしまう





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『！？』







あまりにも見すぎたせいで、佐藤先輩と目があった



首を傾げながらこっちに来る先輩の姿に
慌てて仕事に戻る







勝利「どうしたの？」



『いえ…』



勝利「大丈夫？」



『はい。ありがとうございます』



勝利「ちゃんと仕事しなさい。サボっちゃダメだからね？」



『ごめんなさい…』



勝利「これからやってくれればいいよ」






優しい言葉とともに頭に手を置かれ、
ドキドキが伝わってしましそうで少し焦る



でももちろん伝わってなくて、
先輩は爽やかな笑顔を振りまいて練習に戻った






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そのあともタイムの測定し、タオルを配り
ドリンクも配って、道具の後片付け


マネージャーとしての仕事はきちんとこなした






明日からはもう少し頑張って、
部員がより部活を楽しく、快適にできるようにしたい




あ、部員が来る前に道具を準備しとこう





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勝利「Aちゃんお疲れ様。今日はありがとう」




『はいっ！』








考え込んでいるところに佐藤先輩が来て、
驚いて大きな声で返事をしてしまった


そんな私にクスクス笑う先輩



少しふてくされた顔をしてもまだ笑うから
諦めて一緒に笑う








勝利「Aちゃんがいると部活楽しくなりそう」








嬉しすぎて、言葉が出なかった




そんな私に佐藤先輩は満足そうに微笑んで
私の手を引いて部屋まで一緒に戻った








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