幼馴染の親友≠恋人 2 【Shori.S】

≠恋人 ページ30

.





部屋を共有する人が佐藤先輩で安心たのも束の間
早速練習のために着替えなければいけない


佐藤先輩はもう着替え終わってるからいいけど、
私はまだ



でも練習の集合時間まで後数分




佐藤先輩もいるしトイレに入って着替える







．







『先輩先行っててください！
部長が遅れたら困りますから！』



勝利「うん！ありがとう！」






トイレのドアを閉めながらそう叫び、
先輩の返事を聞いて超特急で着替える



髪の毛も本当は可愛くお団子とかしたいけど
時間がないからポニーテールで済ませる







．







準備もバッチリでトイレから出て
誰もいない部屋にある鞄に脱いだ服を片しに戻る




けど…







『先輩！？』



勝利「急いで！遅れちゃう！」



『は、はい！』








ずっと先輩は待っててくれたみたい




嬉しいけど今は喜んでる場合じゃない


急いでシワにならない程度に適当に服を
鞄に突っ込んで、先輩に駆け寄る








『遅くなってごめんなさい！』



勝利「大丈夫だよ。行こっか！」



『はい！』







先輩は微笑んで、私の手を引いて部屋を出て
旅館の廊下を全速力で走り出した



廊下を走ってはいけない

そんなのわかってるけど、こうやって
手を握られるのが嬉しくて注意する気すらない







．







勝利「あ！間に合いそう！」






走りながら壁にある時計を確認して
嬉しそうに私の方に振り返る先輩


その笑顔が好きで、大好きで、私も笑った







その瞬間、佐藤先輩は前に向き直って
気まぐれなのか握る手を強くした＿＿＿＿＿＿

≠恋人→←≠恋人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す