幼馴染の親友≠恋人 2 【Shori.S】

≠恋人 ページ25

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勝利「Aちゃん、着いたよ」



『はいっ！！』



勝利「そんな驚かなくても(笑)」



『すみません...』







佐藤先輩の声と、肩の揺れで目が覚めた



驚きながら目覚めると、
私の顔を覗き込みながら肩を揺する先輩がいた




窓から差し込む日光が眩しくて、目を細める



やっぱり私の反応にクスクス笑う
先輩の笑顔が眩しすぎるからかもしれない







勝利「ほら行きますよー」






佐藤先輩はしおれたままの鞄を持ってバスを降りる



それを追いかけるようにして私もドタバタとついて行く





バスを降りると、すでに部員が集まっていた



トランクに入っていた大きな鞄達も既に出されていた



自分の鞄を見つけ、部員の方へ歩いて行く



途中、誰かに肩を叩かれた







？「おにぎり美味しかったよ。ありがとう」



『こちらこそありがとうございます！』







朝待ち合わせ場所に着いた時に話しかけてくれた
あのポニーテールの女の子だった







？「私は３年生の高嶺すみれです」



『よろしくお願いします。1年生のあなたの苗字Aです！』



？「マネージャーだから知ってるよ(笑)
Aちゃんよろしくね」



『こちらこそよろしくお願いします
高嶺先輩』







可愛らしい先輩だった






私って"高嶺さん"に縁があるのかな



不思議な現象に考え込んでいると、
高嶺先輩に頬を突かれた







すみれ「なーに考えてんの？」



『似てる...』



すみれ「ん？似てる？」



『あっ、なんでもないです...』







ついつい口に出てしまったけど、



行動も言動も、顔立ちも
どこか佐藤先輩に似ていた






私が凝視していると、
ポニーテールを揺らしながら先輩が微笑んだ







すみれ「もしかして...私と勝利？」

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