恋 は す れ 違 い ば か り だ 。Sho.Ren

すれちがい / １５ ページ16

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『廉 ．．もういける』

「うん、よかった ．．」

「はよ紫耀のとこ行った方がいいんちゃう？」

『うん、ありがとう』

『ばいばい』

「おう、じゃーな」




紫耀の部屋に戻ると

部屋中がグチャグチャになってた。


教科書とか道具とか

いっぱい散らかってた。



その中に服を着て

布団にくるまってる紫耀。




『紫耀 ．．．？』

「A ．．っ」

『どうしたん？』

「なんもない ．．」


取り敢えず片付ける。



『紫耀、片付けよ？』

「嫌や ．．」

『なんで ？』

「嫌なのは嫌や」



弱々しくなってる

紫耀は震えてた ．．．



「自分が怖い ．．．っ」

『え ．．？』



自分が怖いって何が ．．？

今は紫耀のことで頭がいっぱいで

何もかもが出来ない。





私は無意識に

紫耀を抱き締めた。


廉のように暖かい温もりで

離れていかないように ．．

強く ．．




『しょ、う ．．．』



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