◇ ページ20
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｢ ご飯、なにがいい？ ｣
紫耀がリビングに向かい
ポツリと思い出したかのようにあたしへ訊ねる。
｢ え？ ｣
｢ 今日から3日間、
俺の好きなようにしてええんやろ？ ｣
だからとりあえずご飯つくる、なんて
いつもの優しい紫耀に戻った様子で微笑む。
｢ …紫耀、料理作れるの…？ ｣
恐る恐る聞いてみたら
ふてくされた顔で食器を取り出していた。
｢ …つくれるしぃ。
今から作るから少々まっとって〜！ ｣
｢ …初耳。ありがとう！ ｣
待っている間に部屋を見渡せば
何も変わっていない様子だった。
脱ぎ捨てたままの衣類、
落ち着く香水の香り、
少し乱れているベッドのシーツ。
…花が咲いたような
クシャッとした笑顔。
どくん、と胸が波打つのがわかった。
そして
同時に悟ってしまった。
この人なら
あたしの全てを攫ってくれるんじゃないか、なんて
少しでも期待している自分がいることに。
頭の中の廉の笑顔が、歪んだ。
｢ ……Aー、ちょい手伝って〜。 ｣
気づいたら
握りしめた手には水滴が落ちていて、
｢ …A？ ｣
必死に目元を拭うも、
パタパタとこちらにやって来た紫耀に
それを優しく止められてしまった。
腕から伝わる体温が、熱い。
｢ …手、くい込んで真っ赤やし。
擦ったら目もポンポンになってまうで。 ｣
あたしの涙が零れる度に
伝わる体温は腕から全身へと変わった。
ふわっと香水の香りが強くなって
小さい子をあやすように背中をトントンと
優しく包み込まれる。
｢ …やっぱ、ご飯やめよ。 ｣
.
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まこ(プロフ) - とっても面白かったです!!何度も読み返してます(^^)シュガーさんの作品どれも面白くて大好きです！これからも頑張ってください♪ (2016年12月18日 21時) (
レス) id: 4fb0fdd10b (このIDを非表示/違反報告)
シュガー(プロフ) - nanさん» 完結まで見守っていただきありがとうございました。とっても嬉しいです。nanさんは紫耀くん派でしたか？笑 みなさんそれぞれラストが違うのでこちらも感想を読んでいて楽しいです(*^_^*) コメントありがとうございました♪これからもよろしくお願いします！ (2016年12月18日 11時) (レス) id: d775950a40 (このIDを非表示/違反報告)
シュガー(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございました。返信遅くなってすみません。そんなに褒められたことないのでとっても照れてます(´･･`)ありがとうございます。これからも頑張るので、応援よろしくお願いします。 (2016年12月18日 11時) (レス) id: d775950a40 (このIDを非表示/違反報告)
シュガー(プロフ) - ざらめさん» コメントありがとうございます。とっても嬉しいです。みなさんのコメント力になります。これからもよろしくお願いします。 (2016年12月18日 11時) (レス) id: d775950a40 (このIDを非表示/違反報告)
シュガー(プロフ) - 音々さん» 一番だなんて、嬉しすぎて涙でそうです…(´･･`)コメントありがとうございました！ (2016年12月18日 11時) (レス) id: d775950a40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュガー
| 作成日時：2016年9月20日 19時
