俺のこと好きちゃうん？〈Ren.N〉

no.23 ページ23

「じゃあさ、俺と協力する？」


紫耀君は、私の両手を握ってそう提案した


「協力ってどんな感じの？」


私が思う協力は、全然思いつくことが出来ない



「えっとー、

　簡単に言うと、廉を怒らせる？って感じ」


ふはっと笑いながら、紫耀君はそう言った



「廉君を怒らせるって！？

　いいの！？そんなことして」


私は、廉君を怒らせたらすごく激怒されるような気がして


すごく怖くなった


「大丈夫だと思うよー？

　だって、廉は優しい人だもん」


紫耀君は、自慢するように言った


「まあ、やさしい人だとは思うけど…」


「じゃあ、とりあえず、Aちゃんと俺だけの

　廉激怒作戦

　がんばろうね！」


紫耀君は笑顔でそういうと


私の顔の前にグーを出した


これはグーで返すんだったと思いだして、グーで押し返した



すると、紫耀君がケーキのような甘い笑顔を見せてくれた


「えっ！？んっ？？

　えっと、私は何をしたらいい？」


私は、紫耀君がこの場を離れてしまう前に呼び止めてそれを聞いた



紫耀君は、なんもしなくていいよと言って


この場を離れていった



すると、背後に人の気配を感じた

no.24→←no.22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す