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０１９ ページ19
０１９
そのまさかだった...
わたしはまだこの状況を理解できていなかった
クラスメイトの女子がわたしを呼び出した
屋上と人が少ないところだったから
なにだろうと思ったが
ここまでとは思ってなかった。
廊下でぶつかったA
保健室で話したAが
クラスメイトたちに囲まれて
突き飛ばされていた。
どういう状況なのか
理解できなかったわたしに
「こいつだよ、平野の相手」
と言われてもわたしは理解できなかった
したくなかったんだと思う。
「A何か言いなよ、
よりによってこんな女だよ」
わたしは言葉が出なかった
紫耀が浮気してる女の子は
特別可愛くてスタイルが良くて
そんな女の子を勝手に想像してしまっていた
ほんとに普通で地味な子
そんな子だったから。
「ごめんなさい」
震えながら謝っていた
きっと泣いてるんだろう
泣きたいのはこっちだ。
「Aちゃん、ごめんなさい」
『気安く、
名前なんて呼ばないで！！』
わたしはそう叫んでいた
よりによってなんで
同じ名前の女なんだろう
わたしの頬に涙が流れていった
#暗涙
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作者名：Rika | 作成日時：2018年7月18日 0時
