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０１７ ページ17

０１７





「A、泊まる？」


紫耀も起きたのか


わたしを後ろからギュッと抱きしめ


耳元で囁いた


『うん、泊まりたい』


紫耀は一人暮らし。


だから気軽に泊まれるし


自分の家より居心地がいいときもある


母親に会いたくない日


今日はただ１人になりたくない


傷つけたのも紫耀だけど


わたしを慰めてくれるのも


紫耀しかいないから。


「こっちむいて」


と優しく紫耀と向き合うように体を動かされて


「もう一回抱いてもいい？」


なんて寂しそうに掠れた声で言われたら


頷くしかできなかった


きっとわたしたちは


愛に飢えていた





#暗涙

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作者名：Rika | 作成日時：2018年7月18日 0時

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