サイレントティアーズ(shoren) (ページ15)

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０１５

あのまま手を引かれて

紫耀の家まで連れてこられた

ベットに優しく倒された

今から何が起こるなんて想像がつく

いまの現状から考えると拒否するのが1番なのに

わたしは拒むことができない

首をパクっと噛むのは紫耀の癖

もうこのまま流れるように

してしまうんだろうなって思っていたとき

わたしの携帯の着信音が鳴った

スカートのポケットに入れていたから

取ろうと思ったら携帯を奪われた

画面を見られてそのまま

わたしには届かない場所に置いた

『だれだった？』

と聞くと不機嫌そうな顔で

「今は俺のことだけ考えて」

こいつどの口で言ってんだ

なんて思ったけど

ヤキモチ妬いてると思ったら嬉しかった

わたしは単純なんだ。

耳元で囁くように

「好き、すっごい好き.....

ってなに笑ってんの」

『かわいくて』

こんな時にかわいいなんて言われて

喜ぶ男はいないだろう

「Aは俺のこと好き？」

とわたしに言わせようとしてくる

『.....ずっと大好き』

そういうと優しく頬っぺたにキスをした

#暗涙