サイレントティアーズ(shoren) (ページ13)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:25,340 hit

０１３ページ13

０１３

「ねえ、Aちょっといい？」

クラスメイトに呼ばれた

『どうしたの？』

廊下まで出て話すことって

なんだろう？と不思議に思った。

「言いにくいんだけどさ、

昨日平野と歩いてたのAじゃないよね？」

なんとなく予想通りだった。

昨日は紫耀は用があると行って

一緒に帰ることもしてない

『違うと思う』

「言いにくいんだけど、

平野女の子と歩いてたよ？」

『へー、知ってる子？』

「顔は見えなかったんだけど

うちの制服だったんだよね」

用事って女と会う用事ね...

「言わない方がよかった？

迷ったんだけど」

と気まずそうな２人。

『ううん、言いにくいこと

話してくれてありがとう』

知らないよりは知ってる方がいい

でもこれがほんとに廉が見せてくれた画像の女なら

同じ学校にいるんだなと

せめて学校外でしてくれたらいいのに。

相手はわたしのこと知ってるはず

自慢ではないけど

紫耀の人気もあって

わたしたちが付き合ってること

知らない人はほとんどいないはずなんだけど

それわかって紫耀と関係を持ってると思う

それかわたしが浮気相手だったらどうしよ

なんて考えたり。

「A大丈夫？」

『大丈夫』

わたしちゃんと笑えてるかな？

#暗涙