渡辺くんってさ、【青】３

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Juri side.*













「しょっぴーさぁ、いい加減南さんに話しかけに行ったら？」


「無理無理！無理だし！」


「なんでそんなヘタレなの？他の女の子は適当にあしらえんのに」











こちらの渡辺さん、顔も良ければ性格もさっぱりしてるし、なんだかんだ世渡り上手なこともあってモテる。

とにかくモテまくっている。
学年関係なくあらゆるところで声をかけられているから女の子の扱いはお手のもんだと思うじゃん？

それが実は真逆なんだよね。












「追われたことはあるけど追ったことないし、」


「うわぁ、それ俺以外が聞いたら一発殴られてるよ？モテ自慢かって」


「....別にそんなんじゃねぇよ」


「あ、噂をすれば来たじゃん！ほら、スポドリ貰いに行けって！」












渡辺の背中を押すも全力で抵抗される。
やっぱりヘタレの渡辺くん。












「無理！樹！樹お願い！行ってきて！お願い！」


「はぁ〜もう....」













俺はヘタレ渡辺の代わりに渋々ドリンクを取りに南さんの元へ向かった。












「みーなみさんっ！」


「あ、田中くんお疲れ様」


「ねぇねぇ、南さんって彼氏いる？」


「え！？い、いきなり何言ってんの、」


「いる？」


「いない、けど、」


「ふーん？じゃあさ、しょっぴーってかっこいいと思う？」


「え、渡辺くん？綺麗な顔だと思うけど....なんで？」


「それだけ聞ければオッケー！ありがと！」













俺はドリンクを受け取ってソワソワしてるしょっぴーの元へと戻った。





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