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You side.
驚いた顔をした彼は静かにマグカップを置いて、ふわっと私を抱き締めた。耳元に当たる髪がくすぐったい。
私は何も言わない彼に応えるように背中に手を回した。
「......そんなこと言うなよ」
「本当のことだもん....」
「期待すんだろ」
期待してよ、
このまま流されてもいいとさえ思ってるんだよ。
そんなの、翔太にしか思わない。
「期待....していーよ、」
詰まる言葉を繋げていく。
抱き締めていた腕の力が弱まり、指先が首筋を撫でるように這い、頬に手を添える。
目線を交えたまま、彼は自分の唇を舐めゴクリと喉を鳴らした。
目を細めて距離を縮めていく。
私は静かに目を閉じた。
「え？」
私の唇に触れたのは、温もりもない生地の柔らかい感触で。驚いて目を開けるとソファに置いてあったぬいぐるみが目の前で私の唇にくっついている。
「....今日謝りに来ただけだから」
そう言って彼は視線を落とす。
「これ以上お前見てたら我慢出来なくなる、」
我慢しなくていいよ、
翔太なら何されてもいいんだよ。
なんて言えるはずもなくて、受け取ったぬいぐるみをギュッと抱きしめた。
「そんな可愛い顔すんな。めちゃくちゃ我慢してんのに、」
眉間に皺を寄せたまま、額にチュッと音を立ててキスをした。
「おでこだけ、？」
「バカ、やめろって....」
いつの間にか彼と重なることを求めてしまっている自分がいた。
「あーーーもうダメ！ほんっとに我慢出来なくなるから！今日は帰る！」
そう言ってバッと勢いよく立ち上がった。
「....次、そう言う顔したらもう我慢しねぇからな」
少し目を泳がせながら荷物を持って玄関のドアをパタン、と閉めた。
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cleam(プロフ) - 蝶子さん» 蝶子さんお久しぶりです！入院されてたんですか....！大丈夫ですか？（ ; ; ）今日は生憎の雨ですが退院出来てよかったです。あまりご無理なさらないようお気をつけください！何度も読み返していただけてとっても嬉しいです（ ; ; ）いつもありがとうございます！ (2021年5月21日 13時) (
レス) id: c295088e12 (このIDを非表示/違反報告)
蝶子(プロフ) - 今入院中でcleamさんの小説読み漁ってます！大好きな「渡辺くんってさ、」は、何十回読んでもいまだにキュンが新鮮( 〃▽〃)静かな病室で癒されております。明日退院！家でも癒されます♪何度もコメントごめんなさい。本当に癒されてるのでありがとうを伝えたくて。 (2021年5月20日 12時) (レス) id: 5dbc5644bd (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - まんまるさん» お読みいただきありがとうございます！きゅんきゅんしていただけて良かったです〜！全5作あるので、もしよければ最後まで読んでいただけたら嬉しいです◎ (2021年1月9日 12時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
まんまる(プロフ) - はじめまして！きゅんきゅんしながら読んでます！最高すぎます！好きです！ (2021年1月9日 9時) (レス) id: 327741c009 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - なべさん» コメントありがとうございます！ふかざわくん、意外と本気になってるのでもし良かったらふかざわくんメインの作品も読んでみていただけたら嬉しいです( ´∀｀)わたなべくんは、ツンデレを拗らせてる系なので、そこにきゅんとしてもらえたら嬉しいです◎ (2020年12月30日 0時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cleam
| 作成日時：2020年7月30日 22時
