渡辺くんってさ、【青】２

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You side.











そして、会社でもやたらと近い距離感の翔太。










「ねぇ翔太、これさ」


「ん？」











後ろに回り込み、わざと後ろから囲い込むようにデスクに手を置く。









「っ、翔太、近いって、」


「そう？」











これじゃ仕事にならないから、








...









休憩中に翔太を連れて給湯室に来た。












「何？」


「あんなに近いとみんなに怪しまれちゃうじゃん、」


「別によくない？なんか都合悪いことでもあんの？」


「いや、えっと、」


「ないでしょ？」


「....ない、けど、」










ジリジリと距離を詰められる。


そして、スッと伸ばされた手。
彼の左手が私の頬に触れる。









「っ、」










そのまま指を滑らせて髪を耳に掛けた。

少し細めた目で見つめられると、時間が止まったような気さえする。グッと顔を近付けられ驚きのあまり、肩が強張ってしまう。










「何されると思った？」


「っ、別に、」











フッと笑って「ここ、会社だよ？」と悪戯に笑う。

そして言い返そうとしたら、右耳にチュッと音を立てて唇が触れた。











「っ！」











慌てて耳を塞ぐとちょっと満足そうにしている彼。











「Aさん、」











入口から宮舘くんが声を掛けてきた。










「部長が呼んでます」


「あ、うん、！すぐ行く、」













宮舘くんの後についていこうとすると、腕を軽く掴まれてグッと引かれた。











「っ、なに、」


「ミスすんなよ」









そう耳元で囁いて意地悪そうに微笑んだ。



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