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You side.
「え、隣来てくれんの?」
「なべが失礼なこと言ったんで」
「全然!俺イジられるタイプだからさ!」
「そうなんですか?」
「そうそう。てかさ、俺もAちゃんやなべと歳一緒なんだから敬語やめようよ」
「....わかりました」
「あーまた敬語〜」なんて言いながらヘラッと笑って私のおでこをつつく深澤さん。
「いてっ、」
「んははっかぁいい〜」
確かになべの言ったとおり、コイツはチャラい。
なべの言ってた意味がよく分かったよ....なんて思いながら対面に視線をやると、なべがこちらを見ながら眉間に皺を寄せて唐揚げを頬張っていて。
........いや、顔怖いよ。
「あ、そうだ。Aちゃん、手貸してみ?」
「手?」
「そ。手相見てあげる。俺、実は見れんだよね〜」
「え、そうなんですか?」
そう言って私の手を触りながら「なるほどねぇ〜?」と笑う。
「何か分かるの?」
「うん。Aちゃんはねぇ、今日.....」
「今日、?」
「運命の相手に会っちゃったみたいだよ」
「え、運命の相手?」
「そ。しかも同い年だ!血液型はB型で〜」
「絶対そんなこと書いてないじゃん!」
「あ、バレた?」
「本当は手相わかんないんだよねぇ〜」と笑っている。
何がしたかったと言うのだろう。
「でも運命の相手は本当かも」
「え、誰?」
「それは....」と深澤さんが何かを言い掛けた時、なべがガンッと大きな音を立ててジョッキを机に置いた。
「....なべ?」
「お前ら距離感近すぎ」
「え....」
「お前もお前だよ。危機感なさすぎ。いい加減離れろ」
振り返るといつの間にか深澤さんの足の間に座っていて、バックハグのような体勢になっていて。
え....さり気なさすぎ、
全然気付かなかった、
「いいじゃんなぁ?何でなべが怒ってんの?別になべのもんじゃねぇだろ?」
「....違ぇけど、」
「じゃあ別に俺がAちゃんにどうアプローチしようが、なべには関係ないよな?」
そう強気に攻める深澤さんの一言に、なべは黙り込んでしまった。
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cleam(プロフ) - ayaさん» ありがとうございます!翔太くん沼へようこそ....( ´ ▽ ` )(笑)是非、最後まで楽しんでいってください◎ (2020年8月16日 13時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - 初めてお目にかかります!最近しょっぴー気になって沼にはまってるとこで、こちらの爽やかイケメンなべさん最高にキュンキュンでどやられです!!だてさまも気になります!素敵な設定ですね!!楽しませて頂きます!! (2020年8月16日 11時) (レス) id: ff23500b61 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - 蝶子さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです(TT)冊子....!(笑)光栄です!頑張って更新するので最後までよろしくお願いします! (2020年7月28日 11時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
蝶子(プロフ) - 久しぶりに胸キュンなお話に出会えた〜(*´ー`*)強引だけど控えめな感じが読んでてキュンキュンします!ヒロインちゃんも可愛い!表現もとても素敵!!冊子にして残したい(笑)更新心から楽しみにしてます♪ (2020年7月28日 7時) (レス) id: a7e7edc206 (このIDを非表示/違反報告)
cleam(プロフ) - okmrernさん» コメントありがとうございます!そのフレーズだけで切なさを感じ取って頂けて嬉しいです(TT)Twitterもフォローありがとうございます!頑張って更新しますね◎ (2020年7月27日 20時) (レス) id: d9a9e1fa04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cleam | 作成日時:2020年7月20日 22時