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渡辺「ふぁー食った食った!」
あれからおかわりもしてくれて、
またソファでくつろいでる渡辺さん。
目線が感じると思えば私をジーッと見つめて、
すぐそっぽを向く。
それを何度か繰り返してはまたやめる。
A「・・さっきからどうしました?」
渡辺「いやぁ?べっつにー」
何もないなら、とその場を立ち上がろうとすると、「ねぇ!」と声をかけられて慌てて振り向いた。
渡辺「あの、さ・・」
A「どうしたんですか?」
渡辺「俺のこと知ってたりする?」
A「へ?」
渡辺「知らなかったらいいんだ、何もない。忘れて」
どこかで会ったことがないか、もしかして忘れて失礼なことしてないか、自分の記憶と渡辺さんの顔を交互にチラつかせるも何もピンとこず・・・
A「あの・・本当にごめんなさい。何も思い出せなくて。取引先の方だったりします?本当に申し訳ないです・・」
渡辺「グハッ、取引先相手でもなんでもないから安心して(笑)ごめんね、びっくりさせちゃって」
A「なんだ、びっくりしました本当に。」
渡辺「うわ、もうこんな時間じゃん。そろそろ帰らないとダメだね」
A「本当だ、終電大丈夫ですか?」
渡辺「んー、タクシーでも拾って帰るかな」
帰り支度をささっと終わらせた渡辺さんを玄関まで見送り・・
渡辺「今日会ったばっかなのにカレーまでご馳走になってこんな時間まで居させてくれてありがと、次はグラタンね(笑)」
A「いえ、とんでもないです。こちらこそ、ありがとうございました。」
渡辺「またね」
ドアが閉まったあと、何故かフーッと息を吐き喪失感に包まれた。
初めて会った男性をあげてしまった罪悪感?
渡辺さんがいなくなった寂しさ?
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poyon(プロフ) - Harunoさん» Haruno 様 コメントありがとうございます☆嬉しい言葉いただきとても嬉しいですー!励みにがんばります♩ (2021年10月17日 0時) (レス) id: 38db809007 (このIDを非表示/違反報告)
Haruno(プロフ) - はじめまして!題名が気になって読んだら…冒頭からめちゃめちゃ面白いです!続き楽しみにしております…! (2021年10月16日 7時) (レス) @page5 id: c65c76f5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:poyon | 作成日時:2021年10月15日 2時