日記二日目 ページ4
20**年12月3日
今日はぴく兄の誕生日。
まだ日付が変わる1分前だけど、到着する頃には変わってそう。
『皆クラッカー持った?』
sng「何で僕のないの?!」
trz「あ、普通に忘れてた。」
しにー、トイレでさっきまでいなかったから……
トラゾーがしにーに渡したところで全員にクラッカーが行き渡り、準備は万端。
部屋は暗く、サプライズもしっかりしてる。
ちなみに我々国の幹部たちは後から登場するって感じ。
shk「じゃ、入ってください。」
ドアの向こうからシャケの声が聞こえ、ぴく兄の声も聞こえ、ドアが開く。
パンパンパパーン!
「「「「『ぴく兄/ぴくとさん、お誕生日おめでと〜/ございます!!』」」」」
少しタイミングのずれたクラッカーが部屋に鳴り響き、言葉が違う掛け声が部屋に響く。
pkt「へ?ど、どういう状況?」
『ぴく兄、えっとー、いくつだっけ?
あ、23だ。おめでと。』
困惑してるぴく兄にプレゼントを渡す。
これは僕個人のだけど、白い奴のぬいぐるみ(僕とペアルック)と、白い奴のクッションカバー。
頑張って作ったんだよ?一時間で。
ぬいぐるみは商店街に売ってた。
pkt「え、嘘……
俺今までプレゼント貰ったことないからめっちゃ嬉しいんだけど。」
うん、知ってた
『だからだよ。一時間で作ったことは誉めてほしいね。
ぬいぐるみは違うけど。』
『んじゃあ、もうひとつ、サプラーイズ!
出てきてください!』
僕が声をかけるとドアがそっと開き、開いた隙間からグルッペン、トントン、オスマン、鬱……と今日来てくれた全員が顔だけ覗かせる。
『え、何やってんの?』
謎に静かになった部屋が嫌になって最初に口を開いたのは僕だった。
予定にないことしてきたんだけど。
素直には入れよ、意気地無し。
pkt「え、何でいるの?しかもこんなにたくさん……」
gr「祝うために来たんだゾ!」
pkt「こんなに大勢に祝って貰ったことない……」
やっぱりたくさんの人に祝ってもらうって幸せだよね。
『今までもこうやってホールで祝ってきたらしいから、今年は僕が入ったことだし、盛大にやろうかな〜と思ってさ。
どう?』
pkt「ッッ!最っ高!」
ぴく兄は陰キャで友達が少ないって言ってたけど、そんなことないよ。
一杯いるじゃん。
こうやって、自分のために集まってくれる人が。
今日がぴく兄にとって最高の日となりますように。
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作者名:ノラソゾ | 作成日時:2021年7月14日 21時