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『仲間がいる。
だから一人じゃない。
世の中には捨てられて一人の人がいる。
拾ってくれる、優しい人がいたでしょう？
だから、ラッキー。
僕も、コネさんもいい人に拾ってもらった。
それだけで、良いんだよ？
ラッキーの基準は人それぞれだけどね。』
おかしいな。
目から水が垂れてきて……止まらない。
止まれ、止まれ、止まれ！
ウザがられる。
また、捨てられる！
前やって、泣いたら殴られたやん！
止まれ、止まれ、止まれ！
幻滅される。
暫く泣かなかったのに。
初めて、認められた気がした……
『いっぱい泣いときな。
寂しかったもんなぁ。
仲間はいるはずなのに、回りと自分は違って、どこか認められてないような気がして、過去にとらわれて。
もう、泣いて良いんだよ？
大先生とか、この話聞いたら大泣きだよ？
見てみたいなぁ。
擦ったらダメだよ？泣いたこと、ばれたくないでしょ？』
ありがとう……ありがとう……
kn「ありがと……」
『どういたしまして！』
Aside
あーあ、また泣いちゃった。
今回は感動エピソードだから当たり前……なのか？
多分見られたくないだろうから、回りにいた部下たちには口に人差し指を当ててしーっと小さくいって、追い払う。
わざわざいてもらったのに、申し訳ない。
こういうときは、背中撫でて、大丈夫だよって言わなきゃ。
それが一番、安心したから。
『大丈夫、大丈夫。
味方はたくさんいるよ。』
子供みたいに泣きじゃくるコネさんを、背中さすって慰める。
『落ち着いた？』
kn「ん。」
『辛くなったら呼んで良いからね。』
kn「ん。」
子供みたいにコクコク首を動かして、返事をする。
かわいい。
『もう帰っていいよ。
そろそろご飯の時間でしょう？』
kn「ん。Aも一緒に食べよぅや。」
うーん可愛いには勝てん……
後で怒られるだろうけど、いっか。
今はこの可愛い生物と一緒にいたい。
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作者名：ノラソゾ | 作成日時：2021年7月14日 21時
