07 ピリつくリビングルーム ページ7
ざぱり
お風呂からあがって脱衣所に戻ると、私が脱いで置いておいたずぶ濡れのパジャマがなくなっていた。
代わりに置かれていたのは、清潔そうなスウェットとショートパンツ。あと、コンビニに売っているような袋に入ったままのショーツ。
きちんと畳まれてカゴに入れられているそれを手に取る。
これを着てってことなのかな。
何も言われなかったけど、でも私が入る前にはなかったし。
同じく用意されていたふわふわのバスタオルで身体を拭いて、服を着る。
スウェットはここに住んでいる人の借り物なのか、サイズが大きくて袖が余ってしまった。
捲ってみてもずるずる落ちてきてしまうので、諦めてそのままにする。
これ、出ていってもいいのかな、と脱衣所のドアを開けてちらりと廊下を覗く。
すると、ドアを開けてすぐそばのところに人影があって驚いて飛び退いた。
「っわ、！？」
「うおっ、え、大丈夫？！」
後ずさってそのまま尻もちをつきそうになった私の腕を、その人影ががしりと掴んでくれた。
顔を上げると、私が転ぶのを止めてくれたのは鬱さんだった。
「ご、ごめん、なさい………」
「ええよ。僕も驚かせてもうたな」
笑って快く許してくれた鬱さんに心が和らぐ。
ちゃんと温まったみたいやね、と言って鬱さんが私の手を引いて歩き出した。
またリビングに戻るみたいだ。
リビングに戻ると、さっきはいなかった人たちもたくさん揃っていて、つい歩く足を止めそうになる。
私が来るまで皆さんで何か話し合っていたみたいだ。
私が来た途端、話すのをやめて私を見る人たちにビクリと身体を揺らした。
緊張したように強ばった私に、鬱さんが大丈夫やで、と優しく手を引く。
鬱さんが私を部屋の中心にあるソファに座らせると、それまで黙って見ていた金髪の男性が口を開いた。
「で、“ソレ”は何なん？」
“ソレ”、とは十中八九、私のことだろう。
怪訝な顔をする男性と目が合うのを恐れて俯くと、薄水色の髪の男性が答えた。
さっき、私の足を診てくれた人だ。
「やめえや、怖がっとる。説明ならグルッペンがさっきしとったやろ？」
「いや、なんであれで納得できんねん。『雨に打たれてたから拾った』って、おかしいやろ」
ごもっともな意見にぐうの音も出ない。
私が何も言えずに俯いていると、薄水色の彼が再び口を開いた。
「質問もええけど、とりあえず先に足診せてな」
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クロ - だ、ｗｗだいめｗｗい←タイトルでつぼった (2021年12月14日 15時) (
レス) @page44 id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - @死神れもんさん» 返信遅れてしまって申し訳ないです…！ふふ、今後の展開など楽しんで推理してもらえると嬉しいです。応援もありがとうございます！近日中に続編へ行けるよう頑張りますので、今後もお楽しみいただけると幸いです。 (2020年5月15日 7時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - すみれいんさん» 返信遅れてしまってすみません。いつもコメントありがとうございます！感想などいただけると本当に励みになりますし、嬉しいです。近々続編へ移行する予定ですので、そちらもお楽しみいただけると幸いです。 (2020年5月15日 7時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - レナさん» 返信遅れて申し訳ないです……！コメントありがとうございます。とても嬉しいです！そろそろ続編へ行く予定ですので、続編でもお付き合いいただけると嬉しいです。 (2020年5月15日 7時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
@死神れもん - knさんまさか,ガチのかぞk((おっと、やめたほうがいいか！このお話好きです！頑張って更新してくださいね！( ´ ▽ ` ) (2020年5月10日 12時) (レス) id: 14c18b2c8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし | 作成日時：2020年4月25日 21時
