25 車内にて ページ25
ショッピさんの鋭い視線から逃げるように目をそらす。
左足を庇ってひょこひょこ歩く私を見て、
ロボロさんが手を貸してくれた。
「あ、ありがとうございます」
「いいえ〜。もう歩いて平気なん？」
「大丈夫です。右足はもう治りかけなんですけど、左足がまだで。」
そう言って歩きながら、未だ包帯を巻かれた両足を見下ろす。
しんぺいさんが毎日薬を塗って包帯を替えてくれるから、治りが早い気がする。
ロボロさんに手を借りて歩いている間も、背後から視線を感じて、居心地悪くて俯いた。
「…(ショッピさんに私、何かしちゃったかな)」
思い出そうとしてみても、そもそもここに来てショッピさんとお話したのは初めに自己紹介したときぐらい。
どうして見られているのかはちっともわからず、私はモヤモヤした気持ちのまま車に乗り込んだ。
乗ったのは、6人乗りのミニバン。
4人乗りの軽自動車しか乗ったことがない私は、広い車内が新鮮でキョロキョロ当たりを見回した。
「今から行くの、わりと遠いショッピングモールやけど、Aちゃんは車酔いとか平気？」
「うーん…あまり車で遠出したことがないのでわからないです……」
私がそう言って首を捻ると、シャオロンさんが意外そうに言う。
「そうなん？旅行とか行かへんの？」
「私はいつもお留守番だったので…」
旅行もお出かけも、私はいつも一人だけ置いていかれてお留守番。
何の気なしにそう伝えると、車内の空気が少し冷えた気がした。シャオロンさんが、ロボロさんに小突かれている。
「そ、そうやったんや！うちは毎年どっか家族旅行行くから、今年はAも一緒やな！」
焦ったようにぎこちなく笑うシャオロンさんを不思議に思いながらも、とりあえずシートベルトを締めた。
みんながちゃんと乗り込んでいることを確かめて、鬱さんが車を発進させる。
車の座席は、
運転席に鬱さん、助手席にオスマンさん、
鬱さんの後ろの席に私、隣にロボロさん、
私の後ろの席がシャオロンさん、
シャオロンさんの隣がショッピさんだ。
車に乗っている間は、ショッピさんの視線はあまり気にならなくなった。
やっぱり気のせいだったのかな。
いや、でも絶対見られていたよな……。
モヤモヤした気持ちは消えず、車はショッピングモールへと向かっていった。
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クロ - だ、ｗｗだいめｗｗい←タイトルでつぼった (2021年12月14日 15時) (
レス) @page44 id: f731cae52b (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - @死神れもんさん» 返信遅れてしまって申し訳ないです…！ふふ、今後の展開など楽しんで推理してもらえると嬉しいです。応援もありがとうございます！近日中に続編へ行けるよう頑張りますので、今後もお楽しみいただけると幸いです。 (2020年5月15日 7時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - すみれいんさん» 返信遅れてしまってすみません。いつもコメントありがとうございます！感想などいただけると本当に励みになりますし、嬉しいです。近々続編へ移行する予定ですので、そちらもお楽しみいただけると幸いです。 (2020年5月15日 7時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - レナさん» 返信遅れて申し訳ないです……！コメントありがとうございます。とても嬉しいです！そろそろ続編へ行く予定ですので、続編でもお付き合いいただけると嬉しいです。 (2020年5月15日 7時) (レス) id: c457153612 (このIDを非表示/違反報告)
@死神れもん - knさんまさか,ガチのかぞk((おっと、やめたほうがいいか！このお話好きです！頑張って更新してくださいね！( ´ ▽ ` ) (2020年5月10日 12時) (レス) id: 14c18b2c8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななし | 作成日時：2020年4月25日 21時
