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ラフな格好をして精神安静室で人を待つ。
精神安静室にはベッドが二つと個人相談室が四つある。
病院とはまた違う、心のケアのみを専門とした場所だ。
自傷の手当もするが、大きい部分は軍医に伝え軍医にやってもらっている。
暫くすると顔をべちょべちょに濡らしたシャオロンさんが入ってきた。
sha「A〜,,,。」
「どうしたの？また人気投票でビリになったの？」
sha「おれにんきなさすぎや,,,おれなんかぐんにいらんのや,,,。」
こういう普通の人には見せられない幹部の方々などは直ぐに個人相談室に移す。
「取り合えずこっちに来てもらえるかな〜？」
sha「いく,,,。」
個人相談室に入ると、シャオロンさんは更に顔を歪める。
sha「お,,,おれなんて,,いらんねん,,。こくみんにのぞまれてないねん,,。」
「大丈夫だよ。あんな人気投票なんてただの国民のお遊びなんだから。」
人気投票とは毎月国民のみで行われている定期行事の様な物だ。
大人子供関係なく投票することが出来るが、シャオロンさんは二年前ぐらいからずーっとビリだ。
それが掲示板に貼られる度、彼はこうやって来る。
人気投票は国が許可している物でも何でもないし、一位になったからどう,,,というものではない。
sha「で,,でも,,,おれやっていちいになりたい,,,ぞむとかぐるっぺんばっかり,,,,おかしいやん,,。」
「国民の皆はシャオロンさんがどんなにいい人で、かっこいいかなんて知らないんだろうね。」
sha「え,,,おれかっこいい,,,？」
「シャオロンさんはとってもかっこいいよ!!自信持って!!国民がシャオロンさんの良さが分かんなくも、私は分かってるよ!!」
sha「ほんま,,,？おれぞむとかぐるっぺんよりかっこいい,,,,？」
「かっこいい!!めっちゃかっこいいよ!!」
sha「ありがとう,,,A,,,。」
シャオロンさんは気分の落ち込みが早い代わりに、上がるのも早い。
少し褒めれば直ぐに気分がノる。
彼にティッシュを数枚渡せば彼はそれで涙と鼻水を拭く。
目と頬は若干赤いが、まともな顔にはなっただろう。
「私はシャオロンさんのこと応援してるから!!頑張って!!」
sha「おう!!ありがとう!!」
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作者名：汝 | 作者ホームページ：https://twitter.com/shoppi_su
作成日時：2023年9月9日 22時
