メンヘラチック【d!】 (ページ3)

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何時もの様に自室に備え付けられた冷蔵庫からメロンパンを出す。

メロンパンの外側のサクサクの所が好きだ。そこだけ食べたいくらいには。

メロンパンを食べながら昨日の来訪者のことを纏めていると、扉が叩かれる。

「は～い」

「失礼するわぁ,,,。」

入ってきたのは目の下が隈で真っ黒のトントンさんだった。

「いらっしゃあ～い。どうしたの？」

tn「病んだわ,,,。寝させて。」

トントンさんは仕事が立て込むと数日寝ないことがよくある。

その度に病み、私の所に来る。

「分かった～。ちょっと待ってね～!!」

急いで簡易ベッドを用意し、そこに彼を寝かせる。

そしてそのベッドに私も入る。

「トントンさん偉いね～めっちゃ偉い!仕事はもういいから安心して寝てね～。」

tn「,,ありがとうな,,。」

「は～いおやすみ～」

少し彼の頭をポンポンと叩くと、彼の瞼は静かに落ちる。

彼を刺激しないようにゆっくりベッドから出て、扉の方に向かう。

扉には札がかかっており、

「中にいます」「おでかけ中」「おやすみ中」「きけん」

の四つがあり、それを「きけん」にしておく。こうすることによってこの部屋に入る人は居ない。

トントンさんが起きるまでは一先ず誰も絶対に部屋に入らないようにしないといけない。

そうしないと彼の仕事スイッチが入ってしまい、倒れるまで仕事をしてしまう。

私は仕事部屋に向かった。