線香花火が散る頃に【d!】【kn】 (ページ12)

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病ページ12

熱と倦怠感、風邪の様な症状が続いてた私は彼氏のコネくんによって病院に連れられていた。

もしかしたらおめでたかも,,,と期待していた私が居たのは真実だ。

コネくんが私に声をかけてくれた。

小さく返事することしか出来なかった。

あんなに不安そうな目をしているんだもん。

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医者から告げられた言葉に驚きが隠せなかった。

私は「肺癌である」と。

その場で蹲って泣きたかった、顔を涙でびちゃびちゃに濡らして泣きたかった。

私の癌は肺がんの中でも手術のし辛い気管支という所に出来ていた。

しかもステージは３。

長くは生きられないんだなぁ,,,。と肌で感じた。

医者は私に二つの選択肢を出した。

「抗がん剤を使い治療をするか」

「抗がん剤を使わずに治療をするか」

それで治ってくれるなら抗がん剤を使ってでも治療したかった。

でも、多分助からない。

残りの短い人生を精一杯楽しむことしか出来ない。

私は抗がん剤を使わない選択をした。