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貧血　桃side ページ43

最近忙しそうなのは感じてて。

家であんまり顔見てないなぁって。

今日も現場で合流して久々に顔見てびっくり。

ちょっと痩せてるし、顔色悪いなぁ、、、、

多分聞いても頼ってくれないし、こっちが気をつけてれば良いやって。

2人での雑誌撮影が始まった。

ス「では佐久間さんが椅子に座って、阿部さん後ろ立ちましょうか。」

佐「俺、動きあった方がポーズしやすいんで逆でも良いですか？」

ス「あ、じゃあどっちのパターンも撮っておきましょうか。」

阿部ちゃんを座らせる作戦だったけど失敗に終わっちゃった、、、

とりあえず阿部ちゃんを先に座らせて撮影スタート。

阿「佐久間動きすぎじゃない？笑」

佐「えーだって自由に動けんの楽しいんだもん。笑」

ス「良い写真撮れてますよー！そしたら交代してみましょうか。」

位置を入れ替えて撮影再開。

顔色は悪そうだったけど、あんまり体調悪そうには見えないから少しだけ安心。

撮影も終盤に差し掛かった頃、、、、

ガシャーーーーン！！

佐「っ！びっくりしたぁー、、」

ス「何の音、、？大丈夫ー？！」

「すみません！大丈夫です！！」

遠くからスタッフさんの声。

大きい機材を倒してしまったみたいだったけど、怪我はないみたいで安心。

佐「やべー、心臓バクバクしてるわ笑」

急な大きい音は怖いねーなんて後ろを振り返ると、胸に手を当てて浅い呼吸を繰り返す阿部ちゃん。

ふらっと身体が傾いたのが見えて咄嗟に身体を支えた。

佐「っぶな、、、阿部ちゃん？大丈夫？」

阿「はぁはぁはぁっ、、、っ、、、」

佐「ゆっくり息しよっか。ふーって。そうそう。」

阿「はぁはぁっ、、げほっ、、ふ、ー、、」

背中をさする手にまで感じる心臓のバクバク音。

佐「心臓しんどいね、、びっくりしちゃった？」

阿「っはぁ、ごめっ、、ふらって、、」

撮影は終了にしてくれて、阿部ちゃんが落ち着いてから楽屋に戻った。