すのシェア3 (ページ30)

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黄side ページ30

今日はみんなで一緒にリハに向かうから朝から舘さんが軽く朝ごはんを作ってくれてた。

ご飯は基本各自で準備するんだけど、こういう日だけ食べられる特別な舘さんご飯がみんな密かな楽しみで。

舘「はい、大したもんじゃないけど。」

ラ「いや朝からこんな素敵なご飯食べられるなんて、、、」

康「ほんと、これだからシェアハウスってええんよな、、」

バクバク食べ進める年下組を見ながら俺らも食べ始めたんだけど。

照「ふっか、食欲ない？」

いっつもちゃんと噛んでる？ってくらい一瞬で食べ終わるふっかがちびちびご飯を口に運んでる。

深「んー、、、食べたいんだけど、、、」

相当痛みが来てるのかもな。

照「先薬飲む？効いてきてから食べられそうなら食べたら？」

深「、、ん、そうする、、、」

よろよろとダイニングからソファに移動して痛み止めを飲むと、そのまま痛みの出ない姿勢を探してゴソゴソ動いてる。

照「一旦マッサージしたいけど、、」

深「今やったら吐く、、、」

照「だよね、、、笑」

気持ち悪くて満足に食べられなかったぐらいだもんな、、。

一旦各々自分の準備を終えてリビングに戻ると、姿勢良くソファに座ったままウトウト眠っているふっか。

照「ふっか、ふっか、、、」

深「、、、ん、、はい、、」

照「そろそろ準備。服これでいい？」

ふっかの部屋からレッスン着を持ってきて着替えさせる。

Tシャツは自分で着たけど、パンツと靴下は多分無理だから。

照「はい、腰ちょっと浮かせて。」

深「、、っ、ん、、」

照「もういいよ。次、靴下。」

子供に履かせるみたいに靴下を履かせて、携帯と財布だけ持ったら準備完了。

深「ちょっと効いてきたわ、、」

照「ほんと？良かった。」

家を出る頃には鎮痛剤の効果も出てきて、さっきとは別人かのようにスムーズに歩けてる。

照「動けるからって動いたらダメだよ。薬で抑えてるだけなんだから。悪化するよ。」

深「へーい、、、」

とはいえ、段差とかで急に力が抜けたりすると危険だから、俺はふっかの腰を支えながら玄関に向かう。

深「ほんといつもありがとうね、、、」

長い付き合いですから。支え支えられ。お互い様ですからね。

fin.