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怪我　桃side ページ21

佐「ラウールー！そろそろ帰るよー！」

ラ「、っはーい。」

今日はライブのリハーサル。

って言ってもユニットリハだけだから俺とラウだけ。

4時間くらいリハーサルして帰りの準備中。

今日は俺の車で2人で来たから、マネージャーとは事務所で別れて2人で帰る。

佐「ラウ？なんか歩くの遅くね？」

ラ「、、そう？ちょっと疲れちゃったからかなぁ〜、、」

佐「ゆっくり風呂入ってマッサージしないと、疲れ溜まると大変だぞ〜〜」

足の長いラウールと歩くといつも頑張って着いていくような感じなのに、、、、

小さな疑問を感じつつ、車に乗り込んで家に帰った。

最近忙しかったしちょっと疲れ溜まってるのかな、なんて思ったけど、車に乗るといつも通りたわいもない話で盛り上がる俺ら。

なんか思ったより元気でちょっと安心。

佐「はーい到着ーーー」

ラ「ありがとう佐久間くん。」

車を停めてサッと降りて鍵を閉めようと振り返ると、助手席側の扉が開いたまま、ラウールの姿が見当たらない。

佐「、、、ラウール？何してんの？」

運転席側から回り込んで助手席側に移動すると、扉のすぐ横で座り込むラウール。

佐「ラウ？どした、、、？」

ラ「、、っごめ、大丈夫、」

佐「体調悪い、、、？」

ラ「、や、ちがうんだけど、、、」

座り込んでるけど、確かに体調悪い感じはなくて、ふと足元を見ると足首をギュッと掴んでるのが目に入って、

佐「、、、足どうした？」

途端にしれーっと目を逸らすラウール。

瞬間的に、さっきまでの違和感を思い出す。

佐「リハで痛めた？さっきから痛かったんだろ？」

黙り込むラウール。それはもう肯定と捉えるよ？

佐「もう、、何で隠すんだよ〜、、、」

ラ「、、、、、ごめん、、」

佐「怒ってないけどさ、ちゃんと頼ってほしいよ？」

しゅんと小さくなったラウールを支えてもう一度車の助手席に座らせて、俺は家にデカいチームを呼びに行った。