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桃side ページ14

蓮の肩に翔太がもたれて眠ってからちょうど1時間くらい。

佐「蓮、お腹すいたでしょ？なんか食べる？」

目「うーん、、なんかしょっぴーも一緒に食べられるものがあったら嬉しいけど。」

佐「あ、インスタントの春雨スープあるよ。」

スープだし、少しぐらいは食べてくれるかなって思って2人分用意した。

目「しょっぴー。眠れてるのにごめんね。」

翔「、、、、、ん、」

目「スープ、一緒に飲も？ちょっと水分取ってた方がいいから。」

寝起きでぽやぽやだけど、スープの匂いでちょっと食欲がそそられたらしい。

佐「無理しなくていいからね。ゆっくり飲みな？」

2人並んでゆっくりスープを飲んでいる光景は、康二が見たらカメラを構えてしまうような瞬間なんだろうな。

さっきなんてパン一口でギブアップだったのに、マグカップ1杯のスープを飲めて、なんか体調も少し良くなってるのかなって淡い期待まで。

2人のマグカップを片して、しばらくは3人でテレビを見たりゆっくり過ごしてたんだけど。

やっぱり期待通りには進まなくって。

ソファを背もたれにして地面に座っていた俺の肩をポンポン叩く人。

佐「、、、ん？」

翔「、、っ、さくま、、」

振り返って顔を見た瞬間わかる。

佐「、、っ蓮。発作だ、、、」

目「、、っ、チカチカする？一旦横になろうね。」

翔「、、、チカチカ、つよいか、も」

佐「翔太落ち着いてね。大丈夫だから。薬飲もうね。」

薬は近くに常備していたからすぐ飲んで、近くに危ないものがないか確認。

翔「ふーー、、、っ、」

佐「大丈夫だから。手握るよ？」

翔「、、っ、こわいっ、、」

そうだよな、、、今から激痛が襲ってくるって予告されてるんだもん。

佐「すぐ薬効いてくるからね。息だけ、意識して。」

ソファの後ろから蓮も背中をさすっている。