デビューを迎えるその日まで 3

やらかした ページ9

貴方side



重たい体、腰に違和感、目を開けると見慣れない天井
隣を見ると元彼の姿



『え、待って· · ·』



時計を見ると朝4時



元｢ん、おはよう· · ·｣



腰に巻かれた手を下ろし、付き合ってた時みたいにふわって笑った



『嘘でしょ· · ·』



やらかした？自分の姿を見るとキャミソールのままで昨日来ていた服は床に落ちていた




元｢あー待って、やってはないよ｣



半裸状態の人の言うことは何一つ信じられない
その前に私の記憶が無い



『え、じゃあなんで私脱いでの？』



元｢いや、お前が脱いだんだからな？｣


元彼曰く、ベロベロに酔った私を介抱してくれ家も分からないから家に連れてきた瞬間私が脱ぎ始めベッドに入って寝たと言われた




『最悪じゃん、私· · ·笑』



元｢うん、最低だな笑 まぁ、とりあえず風呂入れよ臭い｣


『いや、臭いは余計でしょ』



元彼から借りたスウェットと短パンを持ってお風呂に入った


お風呂の鏡を見ると首元がちょっとだけ赤くなっていた



『おおおい、待て待てこれなに？』



ニヤニヤしながら首元を見てくる元彼


元｢やっては無いけど意地悪した笑
あと、携帯うるさかったから電源も切った｣



『は· · ·？』



何を言ってんだこの半裸男、そう思った時



元｢さっさと帰れよ〜、俺スキャンダルとか嫌だよ｣



『だったら一緒に寝んなよ、まぁでもありがとう』



元｢はいよ｣



まだまだ全然暗い外にスウェットと短パン姿で外に追い出す元彼にお礼を言ってタクシーを拾ってシェアハウスまで向かった





タクシーの中で携帯の電源を入れると



不在着信 79件

未読メッセージ 93件





『やば· · ·、』




ほとんどふっかからだった

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