- ページ40
mark side
Aが一緒に逃げてくれると言ってくれた日から確実にパフォーマンスが良くなった。
絶対に自分を裏切らない、大切にしてくれる人がいるだけで、自分でも掴めなくなってしまう自分自身を確実にこの世界に繋ぎ止めてくれているように思う。
大人になることがとても不安だということ、でも俺たちはいつだって生きる道を選択できること、Aから教えてもらった学びを高等ラッパーの最後のステージで披露しようと思っている。
そしてそのステージは必ずAに見て欲しいと思っている。
HC「ヒョン、調子戻ったね、良かったね」
MK「ヘチャナ、ありがとう」
HC「もちろん最後のステージはAも呼ぶんでしょ？」
MK「そのつもり、今から電話しようと思う」
じゃあ、お邪魔虫は去るねと言ってヘチャンは練習室を去った。
Aに電話をかけると、ワンコールで出た。
『オッパ、どうかした？』
MK「A、今電話大丈夫？」
『大丈夫だよ』
MK「あのさ、高等ラッパーの最後のステージ見にきてくれないかな」
『行ってもいいの…？』
MK「もちろん！Aに見て欲しい。覚悟決めてステージに上がるから、ちゃんと見届けて欲しい。」
『わかった！もちろん行くよ！』
MK「ありがとう、当日は気をつけてきてね」
『オッパも体に気をつけてね、オッパの望むパフォーマンスができること祈ってるよ』
MK「ありがとう、じゃあまたね」
こういうときに、頑張れって言わないところ、とても好きだなあと思う。
あの日愛おしさが溢れて、彼女にキスをしたけれど、思わず震えてしまう自分の手に、どれほど彼女のことが好きか思い知った。
今の俺が表現できる全部を見せよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 821人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shootingthemoon(プロフ) - ゆゆゆさん» ゆゆゆさん、コメントありがとうございます。温かい言葉をかけていただいてすごくすごく嬉しいです。また３人のお話を紡いでいく力になりました。楽しみに待っていただけますと幸いです。 (1月26日 17時) (
レス) id: 0910eec42c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - はじめまして。このお話がすごく好きです。マークさんとヘチャンさんと主人公それぞれが互いを深く思いやり、不安定な未来を言葉と共に信じているさまが本当に素敵です。この先のお話も楽しみに待っています。応援しています。 (1月24日 22時) (レス) id: 34fddf9d6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月夜 | 作成日時：2023年3月19日 22時
