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カフェに着くと、ヘチャンとAがひと席開けて座っていた。
Aは小さく震えていて顔が真っ青だった。
その姿に胸が痛くなる。
ヘチャンが俺たちに気づいてふたりが店を出てきた。
少し歩いてからそっとAに声をかける。
「今からちょっと歩くけどすぐ着くからね。みんなで守るから安心して向かおうな」
『オッパ、迷惑かけて本当にごめん』
「何も悪くないんだから謝らなくていいよ」
事務所について、空いてる練習室に向かう。
ヒョンたちはみんなの元に戻るけど、落ち着くまで三人でいなさいと言ってくれた。
やっと3人だけになって少し落ち着いたのだろうか、手は震えているが顔色は戻ってきた。
俺たちはとにかく肩を抱いて大丈夫だよそばにいるよと伝えることしかできなかった。
『ドンヒョクくん、助けてくれてありがとう。マークオッパ、迎えにきてくれてありがとう。それと大事な時期にごめんなさい。』
「なんで謝るんだよ。Aは何も悪くないだろ？」
「いつの間にバイト始めたの？Aの顔見た瞬間本当に心臓が冷えた。あいつのこと本当は殴ってやりたいくらい腹が立つ。」
「遅い時間までアルバイトしないといけないくらい、何かあった？」
『いや、いつもは19時までしか働かないんだけど、今日は偶然欠勤が出て21時まで働くことになったの。
父もいないし少し遅くなっても1人だから大丈夫だと思ったの。
アルバイトを始めたのは、音楽を続けて行こうと決めて、その資金集めと新しい環境で何か始めたかったからなの。』
「そっかそっか、そうだったんだね」
『はじめて外国語で知らない男の人に怒鳴られて本当に怖かった。頭が真っ白になって言葉が出てこなかった』
「怖かったよな」
『自分より若い女で、外国人だから、こんな目に遭ったと思うと本当に悔しいし、やっと慣れてきたと思った時だったから本当に怖かったの』
そういうとまたボロボロ泣いてしまった。
慣れない国で生きていく辛さは共感ができる。そんな中こんな目にあって、恐ろしくて仕方がなかっただろうなと思う。
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shootingthemoon(プロフ) - ゆゆゆさん» ゆゆゆさん、コメントありがとうございます。温かい言葉をかけていただいてすごくすごく嬉しいです。また３人のお話を紡いでいく力になりました。楽しみに待っていただけますと幸いです。 (1月26日 17時) (
レス) id: 0910eec42c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - はじめまして。このお話がすごく好きです。マークさんとヘチャンさんと主人公それぞれが互いを深く思いやり、不安定な未来を言葉と共に信じているさまが本当に素敵です。この先のお話も楽しみに待っています。応援しています。 (1月24日 22時) (レス) id: 34fddf9d6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜 | 作成日時：2023年3月19日 22時
