NapaNapa

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ym side

ym｢ふぅ…｣

…やっと家に着いた。

どっと疲れたな…もうこのまま寝れそう。


お風呂は明日入ればいいか…


ピンポーン


ん？誰だ？

ym｢はい…え！？｣

い、伊野尾ちゃん…！

ガチャッ

ym｢伊野尾ちゃん、どうしたの？｣

in｢ごめん、夜遅くに｣

ym｢それは全然いいよ。嬉しいから。たださ、夜は冷えるでしょ？こんな薄着で…｣

すっかり眠気は覚めて。いきなり伊野尾ちゃんが家に来ることなんてなかったから。伊野尾ちゃん、元気ないな…

ym｢ねぇ、伊野尾ちゃん何かあった？｣

in｢…だった？｣

ym｢ん？ごめん、伊野尾ちゃん。今なんて…｣

in｢本当はさ、俺と組むの嫌だった？｣

そういう伊野尾ちゃんの目はうるうるしてて今にも泣きそう…。

ym｢そんな訳ないでしょう？メンバー皆に必死でお願いしたんだよ？ずっと組みたかったって言ったでしょ？｣

in｢だって…俺踊れないから｣

うるうるしてた目から涙がポロポロ落ちていた。俺の発言のせいで泣かしてしまった…。

ym｢伊野尾ちゃん、違うよ。聞いて？｣

in｢いや…！聞きたくない｣

ym｢伊野尾ちゃん｣

in｢いやっ…｣

ym｢慧｣

in｢ほぇ…｣

慧と呼ばれてびっくりしたのか、やっとこっちを向いてくれた。手をそっと握って言った。

ym｢ユニット会議の時、傷付ける発言してごめんね。でも本当は俺、伊野尾ちゃんの踊り好きだよ？伊野尾ちゃんの踊りは誰にも真似できない。しなやかだし、手が本当に綺麗。もう、手だけで色気がたくさん出てるのって伊野尾ちゃんくらいだからね？｣

in｢山ちゃん…｣

まだ泣いてる伊野尾ちゃんは俺に抱きついてきた。

in｢俺とで本当にいいの？その、俺なんかとで…｣

ym｢伊野尾ちゃんとがいいんだよ。俺なんかって言わないの…ね？｣

in｢うん…山ちゃん、ありがと｣

頭をポンポンしたら安心したみたいで。どうやら泣き止んだみたい。





あれ…？やけに静かなような…

ym｢伊野尾ちゃん？｣

…寝てる。それにしても頭ポンポンしてて寝るなんて…赤ちゃんみたい。思わずほっぺたをツンツンしてしまった。

ym｢やわらかぁー…｣

そっと伊野尾ちゃんを抱いてベッドに寝かせた。

ym｢おやすみ、伊野尾ちゃん｣

伊野尾ちゃんが来てるんだ。お風呂入らなきゃ。

しっかり入った後伊野尾ちゃんを抱き締めて俺も眠った。

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