NapaNapa

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今回ユニットを山田とやることになった。

一緒にやれることは本当に嬉しい。山田もやりたかったって言ってくれて。

でもいいのかなって思いもある。山田はキラキラしてて、歌も上手くて、ダンスもかっこいい…。俺にないものたくさん持ってる。

付き合っているけれど、俺なんかでいいのかなっていつも不安で。

山田のこと好きな可愛い子、たくさんいるんだよ？本当に俺でいいの…？

「伊野尾さーん？」

in「あ、はい！」

「そろそろユニット会議します。お願いします！」

in「分かりました」

いつも通り適当に発言したり、ヘラヘラ笑って撮影していった。

撮影が終わり、俺は別の仕事があるので、すぐに現場から出た。



仕事が終わるとユニット会議のことを思い出す。

山田が、俺の踊りのこと言ってた。それを聞いて、本当に俺と組みたかったのかな？って思った。

必死に隠して笑いに変えたつもりだけど…


山田が言ってることは事実。筋肉がない俺は皆と同じように力強く踊ることが出来ない…

もしかして山田は俺と付き合ってるから仕方なく言っただけかもしれない。

…泣きそう。

「伊野尾さん…？起きてますか？」

in「…！は、はい！」

「あぁ、良かったです。そろそろ着きますよ？」

in「あの、ごめんなさい、山田の家に行ってもらってもいいですか？ユニット曲のことについて話そうって約束していたので」

「そうなんですね、分かりました」

in「お願いします」

モヤモヤする。聞くのが怖いけど…山田が嫌だったらちゃんと言わないと…。泣かないように必死で堪えて。少し眠りについた。

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