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. ページ8

ドンッ



わかりやすく音がして

わかりやすく顔が変わって

わかりやすく雰囲気が変わった。



【こういうことを望んでたんじゃないの?】




携帯が震えた。





唇に何かを押し付けられて


あぁ〜唇。
あぁ〜キス。



それが何かわかるのにそうそう時間はかからなかった。




気持ち悪い




力で押し返そうとしても体格差のある俺じゃここからじゃできなくて。

意思とは反対に続けられるキスに本当に吐き気しかしない。



ドアを影が通り過ぎて、戻ってくる。
少し躊躇するかのように留まる影に確信を持って



『ジョン、…グク……助、けて。』


【何言ってんの?】




俺の視線から、教授が消えてジョングクが心配そうな顔をして覗き込んでくる。



『わっ、悪りぃ。』


「大丈夫ですか?泣いても良いですよ。」


『いや、いい。』



だけど、尊敬していた人にこういうことをされると

さすがに…さすがにきついものがあって




「珈琲くらいもらってもいいですよね?」


『あっ、あぁ。』


「そう言えばヒョン、今日女の人に声かけられてましたね。

モテモテじゃないですか。」


『別に。
てか、そんとき声かければよかったのに。』


「邪魔しちゃ悪いかなって。

でも、その時声かければよかったですね。」


『そんなこと…は、ない。』


その後も俺が落ち着くのを待つように話してくれて


『もう大丈夫だ。悪い。気を遣わせちまって。』


「大丈夫ですよ。気にしないでください。」



『じゃあな。』


「送って行きましょうか?」


『なんでだよ。』


「だって、ヒョンモテるし、こんなことあったばっかりだから心配なんですもん。」


『流石に平気だよ。』



「じゃあ、また本屋で!」


『あぁ。』

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ユカ(プロフ) - とても切ない気持ちになりました(T . T) 素敵な作品をありがとうございます (2019年11月20日 0時) (レス) id: 3871a6219e (このIDを非表示/違反報告)
あじゅ(プロフ) - セジュンさん» 勿体ないくらい素敵な感想ありがとうございます。そんな風に言って頂けてとても嬉しいです。ありがとうございます。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: 1e8907bb70 (このIDを非表示/違反報告)
セジュン(プロフ) - とても美しいです。泣きそうです。素敵なお話をありがとうございました。 (2019年3月30日 20時) (レス) id: c623726b4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あじゅ | 作成日時:2018年12月17日 16時

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