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story9 ページ10
国「先輩、」
「ん？」
国「これどうぞ」
全身傷だらけの先輩をベンチに座らせて
前に先輩が買ってくれたりんごジュースを手渡す
「ありがとう」
国「いえ」
先輩は優しく微笑んでりんごジュースを受け取る
「転んじゃったの」
国「どう転んだら、そんな傷だらけになるんですか」
先輩があからさまな嘘をつくから投げやりにそう返す
「どうしてだろうね〜」
国「俺が聞いてるんですけど...」
「ふふ、ごめんごめん」
国「喧嘩ですか」
「んー、そんな感じかな」
国「・・・痛そう」
「痛くないよ」
国「それは強がりすぎです」
「それが強がってないんだな〜」
国「見てるだけで痛いですもん」
「私、国見くんより強いのかもね(笑)」
国「謎理論ですね」
「気にしないの」
国「はいはい」
「てか、国見くん授業は？」
国「さぼりました」
「そんな気分の時もあるよね」
国「・・・ちがいます」
「え？」
国「先輩が見えたんですよ」
「そうなの」
国「そうしたら何故か傷だらけの先輩が居たので」
「えー、わざわざ来てくれたの？ありがと」
国「いえ、俺が好きでやったことなので」
「ふふ、優しいね」
国「普通です」
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作者名：しぃ | 作成日時：2020年3月11日 2時
