story23 ページ24
国見くんの言葉に甘えてボソボソと話し始めた
私が2歳になる前に両親が離婚した。
原因は父親の不倫とDVだった
母親と2つ年上の兄と一緒に逃げるように母方の実家に身を寄せて
そこには祖父母と叔父叔母、少しだけ年の離れた従兄弟が居たこと
逃げていった時の記憶はない。
でも、物心ついたときに母親以外の人が多すぎて
自分が何なのか誰なのか分からなくなった感覚は鮮明に覚えている。
少し大きくなって保育園の行事には祖父母が来たり、
母親は変な宗教に首を突っ込んで集会に行っては静かにできない兄と私を布団たたきで叩かれたり
何だか他の子と違うことに気づき始めた。
小学校に上がったときには内気な性格で友達作りが出来なかった
それでも少しずつ仲のいい友達が出来た
学年が上がるたび女の子特有の友達の取り合い戦争に巻き込まれ
あえなく敗北、友達が居なくなった。
それからは陰口や無視の連続で学校に行くのが怖くて
不登校になった。
みんなが仕事や学校に行くなか、自分だけが何もできない罪悪感がつきまとった。
そんな中で友達の多かった兄は憧れだった。
遊びに行くときは必ず付いて回ってたし、私の居場所だった
男になれば強くなれると思って髪の毛も短くして、男っぽい服ばかり着た
そんな兄の壮絶な反抗期が始まったのは、私が不登校になった頃と同じくらいだ
受け入れられていたのに急に拒絶され、
罵詈雑言を浴びせられた
気に入らないことがあると大切なものを壊され、
殴る・蹴ると暴力の○だった
でも、母親は私が暴力を振るわれていても
めんどくさそうな顔をしながら「やめなよ」というだけで身を挺してまで守ってくれなかった
そして必ず私に向かって「我慢しなさい」と必ず言ってきた。
みんなに好かれたくて繰り返される暴言も暴力も我慢した
けど、誰も助けてくれなかった。
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作者名:しぃ | 作成日時:2020年3月11日 2時